日本人の汚点はお金に関して汚い潔癖症なところだと思う:貯金編
前回の記事日本人の汚点はお金に関して汚い潔癖症なところだと思う:寄付編では、寄付をしない日本人の汚さを明らかにしました。
今回のこの記事では、その汚い日本人の「貯金」に関して書いていきたいと思います。
く○の役にも立たない貯金とは?
日本人と貯金の話をするのには、将棋の例が分かりやすいと思います。
将棋の世界には、こんな格言があります。
へぼ将棋
王より飛車を
かわいがり
これは、勝敗の要である王将よりも、戦力になる飛車を取られまいとする下手くそな将棋指しのことです。
飛車とお金の関係性
将棋において、飛車って何のために存在しているのかというと、敵の王将を討つために攻めたり、自分の王将を守ったりするのに使うわけです。
あ、全部の駒がそうですけどね。
でも、その中でも飛車っていうのは、攻めも守りもできる万能な駒なのです。
このとき、飛車をお金と見て取ると、いろいろ見えてくるものがあります。
例えば、敵陣に攻める飛車の使い方は「消費」や「投資」と言えます。取られる(損する)かもしれないけど、敵を討つ(利益を得る)ために必要だから攻めるのです。
逆に自陣を守る飛車の使い方は、「保険」や「貯金」と言えます。
戦略的に飛車を守りに使っている状態は「保険」と呼びます。「何かあった時に、陣形や王将に影響がないように(逃げられるように)」するために、考えられた配置です。
一方、戦略もなく「大事な駒」だとして、ただそこに飛車が置いてある状態が「貯金」になります。
日本人の貯金は、この「ただ置いてある飛車」と同じです。「大事な駒」だから失いたくないので、動かさない。つまり、○その役にも立っていないのです。
大事な貯金は狙われている!
残念ながら、そういう「貯金」の状態の飛車であるほど、かえって敵の駒に狙われやすく、あっという間に取られてしまいます。
それはなぜか。
パソコンやゲームといった、コンピューター相手に将棋を指したことがある方は経験があると思いますが、相手がやたら飛車を狙って駒を打ちにくるときがありますよね。そしてあっという間に「歩」とかで取られるんですよ。
なぜ狙われるのかって、ただそこにいるからですよ。価値のある大きな駒が。
詐欺師も企業も同じ
例えば、振り込め詐欺なんていい例ではないでしょうか?
お年寄りの持っている貯金(飛車)を狙っているわけですよ、詐欺師たちが。たくさん持っているから。だから、振り込め詐欺や還付金詐欺など、あの手この手(駒)を打ってきているのです。
詐欺師だけではなくても、企業もそうです。
商品やサービスをあの手この手で売ろうとして、CMやキャンペーンをやるでしょう。これだって、先日書いたブログ記事「JRさん、せめて就活してる学生には新幹線の割引をしてあげようよ(-ω-)/」にもあるように、近年はお年寄りの持っている貯金(飛車)を狙って(需要を掘り起こして)商売をしている企業が多いわけです。
ところが、若者はお金を持っていないので、詐欺師も企業も消極的になります。ただし、しいて言えば若者には暇はあるので、スマホゲームを出している企業は若者を狙っていますけどね。
そういう意味では、スマホゲームを出している会社というのは、「金は無いけど暇はある」若者に無料でゲームを提供して、そこから広告収入や300円くらいの課金などで儲けを出しているということになります。
同じですね。
お金も時間も貴重なものであるがゆえに、狙われやすい。
貯金ばかりしているのは「へぼ将棋」の極み
飛車は敵の王将を討つ、あるいは自分の王将を守るために用います。
お金は消費したり投資したり、あるいは保険や貯金によって自分の命を守るために用います。
ところが自分のお金しか考えていない、つまりお金に汚いと、貯金しかしなくなります。貯金は悪いことではありませんが、大事なものだからこそ動かすことをしないので、まさに「へぼ将棋」になってしまいます。
飛車の使い方は、攻め(消費、投資)と守り(保険、貯金)のバランスではありませんか?
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