日本人の汚点はお金に関して汚い潔癖症なところだと思う:投資編
株などの投資は悪(; ・`д・´)
さて、こう思っている人が実際どのくらいいるもんなんでしょうか?
はっきり言いますが、投資が悪だとか思ってたら日本から出ていったほうがいいです。
年金は株で運用されている
正直、この一文にしてこの記事が終わってしまうくらい単純明快な事実です。
僕たちが収めた年金は、株で(だけではありませんが)運用されています。つまり、日本国民である(年金を納めている)限り、みんな投資家というわけですね。
GPIF-年金積立金管理運用独立行政法人
僕たちが収めた年金はGPIF(Government Pension Investment Fund)と呼ばれる大きい組織が運用しています。
正式名称は「年金積立金管理運用独立行政法人」。読んで字のごとく、年金を運用している組織というわけですね。
こういう年金の運用をする団体をはじめ、巨額の投資資金をもって、組織として株や債権などを買い付けて運用する団体を機関投資家と呼びます。GPIFはその機関投資家と呼ばれる組織体として、およそ137兆円という巨額の資金を運用していて、世界最大規模を誇っています。
この組織が年金を運用しているわけですが、そもそも、どうして年金は運用しなければならないのか?
年金は安定的に給付しないといけない
答えは簡単で、年金を安定的に給付するためです。
仮に運用を辞めたとしたら、困るのは国民です。今のように少子化が進んで納める人自体が減ったり、景気が悪くなったりして年金を納められない人が出てきたら、どんどん年金の積立金が減っていきます。つまり、将来年金が受け取れなくなるかもしれない、というわけですね。
それじゃあ困るわけですが、だからといって国民が納める国民年金を搾り取ろうとしても限界があります。納められない人が出てくるでしょう。
だから、運用して増やす、ということになります。
でも、ガンガン利益を積み上げるような、ハイリスクな運用はしていません。それは投資信託を運用している会社の話です。
GPIFの組織としての目的は、年金制度の安定にあります。積立てた年金の運用は、その一助を担っているにすぎないのです。
冒頭で日本から出ていってほしいと書いたのはその意味があります。投資は悪という考えは、年金の安定的な給付を否定していることと同じ意味でしょ?ってことです。
僕だって年金欲しいもん!
それでも投資は悪とか「楽して稼いでいる」とか本気で思っている
「楽して儲けようとするからこうなるんだ。」
「真面目に働きなさい。」
「汗水流さないからダメなんだ!」
ライブドアショックが起きたり、リーマンショックが起きたりすると、損した投資家を批判するために、口々にこう言った人々がいたはずです。
苦労して得たお金にこそ価値があり、楽して儲けたお金は、あぶく銭だ無価値だと批判するのは常套句となっています。
株価が上がるということ
では、彼らが言うように、株高は本当に庶民には関係ないのでしょうか?
ひとまず、株価が上がるとどうなるかをここに列挙してみます。
- 年金などの財政基盤が強くなる
- 投資家が儲かって消費をし、経済を活性化
- 投資家の利益確定売りで国の税収が増える
- 投資家が増え、手数料で証券会社が儲かる
- 会社の業績が良くなってきて雇用や賃金が増える
ざっとこんなもんですかね。
少なくとも庶民にだって恩恵がありますよ。ただ、順番が遅いだけ。結局誰だって年金は貰うでしょうし、雇用環境が改善されたり、賃金が上がれば嬉しいでしょう?
まとめ:投資を悪だと思っていることこそが「悪」
まとめると、投資を悪と思っている人こそが「悪」というのは、その恩恵を受けることになったときに「どうして恩恵が受けられているのか」を考えないこと。
自分が株や債権を持っていなくても、年金が株で運用されていることは事実ですし、株価が上がれば景気が良くなります。それは結局どんな人でも、見えないところでは投資に関わっていたり、影響を受けるということです。
だから、自分の賃金や雇用のことだけを考えて、「恩恵が無い」とアベノミクスに文句を言うのは、まさしく汚い潔癖症だと思うのです。
投資は楽して儲からない
ちなみに、どこか投資というと、ちょちょいっとお金を動かしているだけで楽して儲けているようなイメージがありますが、全くそんなことはありません。
むしろ逆です。
ちょちょいっとお金を動かしていると損をします。
これに関しては実際にやってみないと分からないと思いますが、投資をやっているからといって、みんながみんなお金持ちにはなっていないことは確かです。
投資で資産を築くのも一苦労・・・。
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