元Googleアドセンス担当者から伺ったアドセンスの本質とは?

2015年10月26日ブログ,ライフハック

どうも!アドセンスの裏側を知ってしまった@xi10jun1です。

昨日、webマーケティング協会開催のセミナー「元Googleアドセンス担当者が語るアドセンスの裏側」を受けてきました。

ネットにはびこるアドセンスのいろいろな記事。

結構違うみたいですよ。

セミナー詳細

まずは、セミナーの詳細から。

セミナー名「元Googleアドセンス担当者が語るアドセンスの裏側」

日時:10月25日(日) 15時~17時

場所:いいオフィス

地図→https://iioffice.liginc.co.jp/access

登壇者:石田健介さん

登壇者、石田健介さんについて

石田さんの略歴はこちらです。

Googleで広告営業やコンサルティング業務を担当されていた方ということで、「仕事に厳しい鬼上司」みたいなめっちゃ怖い人なのかと思いきや、ものすごくフレンドリーで物腰の柔らかい方でした(´▽`)

さて僕のビビり損が確定したところで、本題に入ります。

既に詳細を書かれている方がいますし、検索すれば分かることはわざわざ書く必要はないと思うので、それ以外のことをレポート記事にしたいと思います。

ググっても出てこない、本質の部分です。

Googleが一番大事にしているのは検索ユーザーである

子供株投資教える画像

まずメディア運営者に訴えたいのは、Googleが一番大事にしているのはユーザーであるということ。

Googleの考える優先順位は、ユーザー>広告主>メディア運営者>Google。アドセンスを貼る側つまりメディア運営者も、ユーザー並びに広告主を大事にする姿勢が求められるわけです。

CTR(クリック率)を上げる施策の本当の意味

そう考えると、CTR(クリック率)を上げる施策というものも、意味合いが変わってきます。

セミナーでも、CTR(クリック率)を上げる施策がいくつか紹介されました。

  • 大きな広告を使う
  • クリック率の高い広告枠(縦長:160×600、四角:300×250・336×280、横長:728×90、スマホ向け:320×100)を使う
  • クリック率の高い場所(記事下など)に広告を配置する

などです。

アドセンスを貼る側としては、これらの広告を適した場所に貼り付けることによって、より高い収益が得られることが期待できます。でもこの施策のメインは、あくまでも「広告主にとって有利な配置」だということを認識しなければなりません。

後ほど出てきますが、広告主の目的はコンバージョン(成果)ですし、Googleの優先順位は、広告主>メディア運営者でもあります。

よって「広告主にとって有利な配置」=「メディア運営者が稼げる位置」なわけですが、Googleにとっては、優劣の高い「広告主にとっての施策」という意味合いが強いのです。

メディア運営者には稼いだ額だけ責任がある

お礼あいさつおじぎ感謝謝罪画像

ともすれば、メディア運営者はクリックされやすい配置に変えて稼ぐという行為に、責任が生じるわけです。

どれだけ自サイトで成果を上げているか。

得た収益と同等の利益を広告主に与えられているか、が焦点になります。

スマートプライシング

そしてそれを管理したプログラムこそが、スマートプライシングとなります。

これは成果の低いサイトの収益を下げることで、より広告主の広告費を適正なものにしていくもの。

だから誤クリックが多いサイトというのは、広告主の成果に繋がっていないため、スマートプライシングによりCPC(クリック単価)が下がるのです。クリックされやすい配置にしても、そこで成果が生まれていなければ、スマートプライシングが働きます。

そもそもアドセンスで稼ぐお金は、一体どこから出ているかってことですよ。

そう、広告主の広告費です。

Googleもメディア運営者も、広告主からお金をいただく以上、その効果を高める責任があるということです。

広告主の立場になってアドセンスを運用すること

握手スーツリクルート画像

そしてセミナーや懇親会も含めて、石田さんがしきりに仰っていたのは、「広告主の立場に立って考えること」です。

先ほどから出ているコンバージョン(成果)とは、メルマガの登録、商品の購入、セミナーの登録、アプリやソフトウェアのインストールなどで、広告主によってさまざまです。

もし自分が広告主の立場だったら、成果の出ないサイトに自社広告が垂れ流しになっていたら困りますよね。広告費の無駄ですから。

例え、出来のいいサイトであっても。

稼げないジャンルの本当の意味

子供向けサイトが稼げないと言われているようですが、それも少し意味が違います。

これまで読んでいただければ分かるように、子供向けサイトというのは見るのは子供なので、コンバージョン(成果)が発生しないのです。

商品も買わないし、メルマガも登録しないし、アプリのインストールもありません。

よって子供向けの出来のいいサイトでも、広告主にとっては成果の出ないサイトとなります。

稼げないというのは、あくまでもメディア運営者側の言い分。

広告主にとっては「広告費を無駄にしてしまうサイト」なので、Googleとしてもそういったサイトには収益を分配するわけにはいかない。だから「稼げない」となるのです。

アドセンスのトレンド

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そして、今後アドセンスがどのようになっていくかについても伺ってきました。

モバイルファースト

要はスマホ向けですね。

スマホ向けの新プロダクトのリリースが進むとされています。

ブランド広告

これはいわゆるテレビCMと同じで、企業ブランドの向上を目的とした広告配信です。

このとき利用されるのが、vCPM(viewable cpm)と呼ばれる指標。広告が1秒以上露出した場合を1インプレッションとしたもので、早い話、広告が見られれば収益になるってことです。

ネイティブ広告

これはスマホブラウザで、ヤフーのトップページにアクセスすれば分かると思います。羅列されたニュース記事に混じって、広告が配信されていると思います。

これに関しては、Googleはまだ弱いと石田さんは仰っていました。

ネイティブ広告は広告でもありコンテンツでもあるので、コンテンツと広告を分けることとしているGoogle自身のポリシーに違反しているのでは?とのこと。

なぜGoogleがそんな曖昧なことをしているかというと、近年はバナー広告がクリックされにくくなっているため、アドセンスの新しい広告手法として取り入れようとしているとか。

まとめ:アドセンスを使うなら広告主とユーザーの不利益にならないメディア運営を

まとめると、

  1. Googleが一番大事にしているのはユーザーである
  2. メディア運営者は広告主(彼らの利益)とユーザーに配慮したコンテンツを作ること(広告もコンテンツの一部である)
  3. 広告主の立場になって考えメディア運営をすること
  4. 今後のアドセンスのトレンドはスマホ化、ブランド広告、ネイティブ広告

このあたりを抑えておくと、アドセンスを語れると思います。

アドセンスのクリック率を上げるとか、単価を上げるといったノウハウも大事です。でもまずはその仕組み、お金の回り方、メディア運営者としての責任というものから入るべきではないでしょうか。

近年はツイッターやフェイスブック、YouTubeに至るまで、「アドセンスで稼ぐ方法を教えます」などとうたった宣伝が目立ちます。しかしそれは、Googleや稼ぎの元となるお金を出している広告主にとって良いものでしょうか?

ただ広告収入を目的に群がっているだけで、そこにメディア運営者としての責任は感じられません。現に著作権や肖像権を侵害しているサイト、動画がいくつもあって無責任の極みです。

たかがアドセンスされどアドセンス。

今後もユーザー、広告主、Googleとより良い関係を保てるように、もう一度メディア運営というものを思い返してみてはいかがでしょう。

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※このメッセージは1年以上前の記事(当記事最初の更新は2015年10月26日)に出るものです。最新の情報と異なる可能性がありますので、公式サイトへアクセスするか別途お調べください。