日銀が上場している事実と取引が少ない理由、配当金について紹介
どうも!毎日株のことを考えている@xi10jun1です。
本日10月4日は投資の日でございます。国民の祝日にしたいですね。
とはいっても今日は市場はお休みなので何にもできませんから、投資にまつわる雑学でも楽しんでくださいな。
投資の日に知りたい雑学:日銀は上場している
百聞は一見にしかず、ヤフーファイナンスで日銀のチャートをご覧ください。
日本銀行【8301】:株式/株価 – Yahoo!ファイナンス
はい、ちゃんと上場していますよね。
しかも上場場所は東証JASDAQ(スタンダード)です。
代表者はもちろん、現日銀総裁の黒田東彦氏。
資本金はぴったり1億円。意外や意外、中小企業みたいなもんなんですね。
上場日は1983年11月1日で、意外と上場の歴史は浅いんだなぁ。
日銀は「株」ではなく「口」
ただし株式会社ではないので、本来は株数では表しません。日銀への投資は株主としてではなく、出資者としての扱いになります。そのため、株券ではなく出資証券として上場しています。
ということで、単位も「株」ではなく「口」となっているんですよ。
投資信託と似ていますよね。
あとで詳しい解説が出てきますが、株主総会も無し、議決権行使も無しです。
市場での売買単元が100口なので、1単元買うのに400万円~500万円くらいかかります。
日銀の出資証券は電子化されていない
株券は電子化されたので、現物として持つことはできません。
しかし日銀は株ではなく出資証券であると同時に、出資証券は電子化の対象外ですのでちゃんと現物が存在します。
なお、上場会社の株券は2009年1月に電子化されていますが、出資証券は、法律上、電子化の対象となっておりませんので、株券電子化の実施日以降も、お手持ちの出資証券は有効で、譲渡される場合などの諸手続きは、従来どおり現物証券による取扱いとなります。
日銀の日中の取引がほとんどない理由
そして日銀の出資証券最大の特徴が、日中の取引がほとんど無いこと。
理由は日本銀行法と資産価値です。
まず、下記をご覧ください。
日本銀行の資本金は1億円と日本銀行法により定められています。そのうち55,008千円(平成27年3月末現在)は政府出資であり、残りは民間等の出資となっています。なお、日本銀行法では、「日本銀行の資本金のうち政府からの出資の額は、五千五百万円を下回ってはならない。」と定められています。
日銀が発行している口数は全部で1,000,000口、2015年10月4日現在の時価総額は438億円です。
そして資本金のおよそ55%は政府がもっていて、残り45%つまり450,000口(4,500単元)が民間出資だということなんです。
日銀はもともと「国の銀行(国庫)」の他にも「銀行の銀行」といった側面があります。100%政府が資本金を出資してしまうと「国有」という性質になるため、独立性を保つ目的で民間出資も資産構成に入っているのです。
そして現在、その資本金は次のような構成となっています。
政府55,008(55.0%)
個人40,002(40.0%)
金融機関2,209(2.2%)
公共団体等201(0.2%)
証券会社43(0.0%)
その他法人2,533(2.5%)
民間等計 44,991(45%)
引用・参照元:平成29年度業務概況書(pdf)
それでも、日本銀行法によって定められているように、政府が持っている口は市場に出回ることはありえません。証券会社などの民間企業が保有している口も、出回ることはないでしょう。
よって、個人が所有する40.0%の口数が現在市場で取引されている、ということになります。
とはいえあの取引の少なさですから、個人が手放すこともほとんどないということですな。
日銀には配当金もあるにはあるが
一応、出資証券として配当金なるものも存在します。
日本銀行の出資者に対しては、経営参加権が認められていないほか、残余財産の分配請求権も払込資本金額等の範囲内に限定されています。また、剰余金の出資者への配当は払込出資金額に対して年5%以内に制限されています。
受け取るための手続きは、かなり面倒みたいですね。
日銀の取引価格が上下する理由は?
そんな日銀の出資証券ですが、ちゃんと価格が上下します。
理由はいろいろありますが、分かりやすいのは債権です。
日本国債権の価格や、格付け会社の評価によっては連動して価格が上下するようです。
当たり前ですよね。
今、日銀は日本国債400兆円以上持ってるんですから。
まとめ:いつか日銀の出資証券を保有してみたい
それでも売買がされるときがあるんです。理由は先ほども書いたように、価格以上の価値があるから。
購入してそのまま持っていれば、いざってときに売れますよね。買い手がいれば。
そんなお宝銘柄、いつか保有してみたいですなぁ。
末尾コーナー:投資家向け関連記事やサービス!
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