クラウドバンクのリスクってエナリスの事例みたいな与信管理の部分かね
クラウドバンクの方は順調に運用中のようです。
金融型クラウドファンディングはまだイマイチ盛り上がりがないので、是非とも新しい投資の形として広がりを見せてほしいところです。
さて、現在クラウドバンクで10万円を資産運用している僕ですが、リスクについてはまだよく分かっていないんです(バカチン!)。
というか、代表的な事例というのがはっきりと分からないんですね。ほら、株とかこういう投資関連の情報というと、粉飾決算とか、虚偽記載とか、代表的な事件て歴史的に必ず起きていますよね。
でまぁ、よくよく考えてみたら、エナリスがあったじゃないかと。
エナリスの売掛金の事例
エナリスの問題は、同社とテクノラボ社との売掛金の取引が有名になりました。13年12月期、つまり前期の売掛金約33億円のうち、約10億円は「テクノ・ラボ社」との取引だったのですが、この取引がネットで「なんかおかしくね?」と噂になり、株価が大暴落。
僕はストップ安になったところをリバ(反発)狙いで買って、微益ながら売り逃げたんですよ。あんまり急降下しすぎたら、反発で戻すんですよ、株って。あ、これやっちゃいけない株の買い方ですからね。
で、その後は会計処理の疑義(なんかおかしくね?ってこと)があるということで、平成26年12月期第3四半期報告書の発表が延期になったんですね。
クラウドバンクのリスクは投資先企業の与信管理?
クラウドバンクの投資というのは、投資先企業の売掛債権を担保としたお金の貸付です。その貸付に使うお金が僕らが投資したお金です。
クラウドバンクのリスクとは、この売掛債券にかかる、投資先企業の不正会計のリスクですね。
不正会計の例:循環取引
循環取引というものが不正会計の1つとしてあるようです。簡単に言えば、売上のかさ増しです。
例えば、Xという会社があって、取引先のYという会社に100万円の商品を掛け売りしたとします。
Xの会社[売掛金100万円|売上100万円]
Yの会社[仕入100万円|買掛金100万円]
となります。
続いて、Yの取引会社にZという会社が出てきて、この仕入れた商品を110万円で売ります。
Yの会社[売掛金110万円|売上110万円]
Zの会社[仕入110万円|買掛金110万円]
さらにこのZという会社が、元のXという会社に、この仕入れた商品を120万円で売ります。
Zの会社[売掛金120万円|売上120万円]
Xの会社[仕入120万円|買掛金120万円]
このX社が仕入れた商品というのは、もともとがX社の商品ですが、会計上はZ社から仕入れた別の商品という意味になります。
そしてそれをまたY社に130万円で売る・・・。これを期中に繰り返せば、売上や売掛金がかさ増しできるということです。これが循環取引になります。
循環取引の目的
循環取引の目的。それは勿論売上を大きく見せるためです。投資家は売り上げもよく見ていますから、売り上げが順調に伸びていれば、投資したいと思って積極的な投資を行います。
なにより循環取引は、売り上げを自然にかさ増しさせるのにちょうどいいのかもしれません。売掛金ですから、すぐに現金の取引が発生しないので、不自然な数字の伸びがないのでしょう。
他にもありそうですが、僕にはこの辺が限界です。
クラウドバンクの投資先企業が循環取引を行ったら
これをもしクラウドバンクの投資先企業が行った場合、売掛金を担保にした金融ということになりますから、売掛金のかさ増しは実態のあるようでない取引、つまり架空の取引となるわけです。
クラウドバンクはもともと、売掛債権の回収期間の間に、中小企業が資金調達できるようにするための仕組みです。そこに仮に、この循環取引を行っている企業が混じってしまうと、架空取引に資金を提供することになり、ハイリスクになります。不正会計が発覚して倒産すれば、投資資金の消失の可能性だってあるはずです。
だから、売掛金が特に前年に比べて飛躍的に伸びている企業、特に新興の銘柄は、決算書を注意深く見ていないといけないようです。もっと事業を拡大するために、会社が儲かっているように見せるために循環取引を行っている可能性があるからです。
クラウドバンクのリスクまとめ
企業の与信管理が適正に行われているか、これがクラウドバンクリスクの1つかもしれません。
投資先企業は中小企業ですから、大企業と違って資金調達や売り上げの面で不安があります。
クラウドバンクする際はもっとよくお勉強してからかもしれません。
ちなみに、決算書というと、有名なエンロンの事件で、ある投資家がそのエンロンの決算書の不正を見抜き、同社の株の信用売りを仕掛けたところ、程なくして不正会計が発覚し大暴落。その投資家は信用売りにより多額の利益を得たといいます。
決算書の読み方ももっと勉強しなきゃだな。
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