[ブラック企業]給料10.8万、残業代無し、週6、12~14時間勤務、ストレスでピロリ菌。若者よ奴隷にはなるな!
どうも!ブラック企業で働いていた@xi10jun1です。
ブログ仲間のつじもん@iTsujimonがこんな記事を書いていました。
http://manuke.jp/black-companies/
そうかぁ・・・。つじもんよ、君もか・・・。
というわけで、今度は僕がブラック企業勤めだったころの話をします。
これがブラック企業だ!1:給料10.8万。
僕が勤めていたのは、個人事業のウェブ制作会社。
もともと職業訓練生として勤めていて、そのまま就職という形になりました。
で、その就職となったときに、お給料の相談を事業主としたんです。
主「今現状では、お給料はこれまで通りには払えないから。」
僕「え?」
主「これまでは職業訓練生として市からお給料出てたでしょ?今度から俺が払わなくちゃならないんだけど、これまで通りの金額を払える余裕はないんだ。分かっているとは思うけど。」
僕「いや、それは分かりますけど、それじゃ、どうするんですか。」
主「一応正規としては雇うけど、最低賃金で計算して払うから。福島県の最低賃金の時給とそれで1日8時間、で20日間勤務でどれくらいになるか計算して。」
そこで電卓を叩いた。
僕「だいたい10.8万円くらいですね。」
主「じゃあ、それで。」
僕は戸惑った。
これまで貰っていた職業訓練生としての給料(支給金)は13.5万円。
正規になったら2.7万円も収入が減るのだ。
僕「いや、少なすぎますって。」
主「分かるけどさ、こっちも苦しいんだよ。帳簿やったから分かるでしょ?稼げるようになったらちゃんと払うから。」
僕「せめて11万円。」
問答空しく、結局給料は10.8万円になった。
これがブラック企業だ!2:週6、12~14時間勤務。
同時に、勤務時間も決めた。
給料を決めるときに勤務時間についても述べていたので、これまで通り「1日8時間週5勤務かな」と。
でも。
主「で、あと勤務時間なんだけど、週6出てもらうから。」
僕「え?」
主「いや「え」じゃなくてさ、分かるでしょ?ドンドン作業しないと稼げないんだから。土曜日か日曜日どっちか出てもらうけど、どっちがいい?」
確かに、現状売り上げが落ちていたし、仕事はドンドンしないとお金にならないことは分かっていた。
僕「じゃあ、日曜日出勤で。」
主「分かった。あと勤務時間なんだけど、朝8時半~の出勤はそのままでいいから、あと夜の22時までね。」
僕「それは長すぎますよ!」
主「だから言ったじゃん。ドンドン作業しないとダメだって。聞いてたの?そのくらいやらないと。」
僕「いきなり17時半終わりから22時までですか?」
主「そう。」
結局、これは20時までとなりましたが、ものの1か月もしないうちに22時まで作業となり、23時まで仕事の日もありました。
これがブラック企業だ!3:残業代の無い代わりに。
事業主も過去にブラック企業に勤めていて、当時、自身は会社から逃げだしたんだとか。
だから、「僕にも逃げられるのでは?」と思ったのか、給料と勤務時間以外の要求・ちょっとした福利厚生みたいなものはありました。
勤め先は事業主の実家だったので、夜になると事業主の家族と同じ食事が出てきました。あと僕の自宅からの勤務で、雨など自転車が使えないとき用の交通費は出してもらいました。
それでも、ほぼ1日中パソコンでの作業ですから、頭がクラクラしたり、瞼がピクピクするなど、身体的な疲れが蓄積していきました。
そして。
これがブラック企業だ!4:ストレスによるピロリ菌と逆流性食道炎の発症
その勤務を始めてから1か月後、とうとう毎朝吐き気が止まらなくなり、仕事中に頭が重くなったり吐き気を催したり、明らかな病的な症状が出始めました。
病院で検査を受けたところ、逆流性食道炎とピロリ菌に感染していることが分かりました。
実は就職活動をしていたころにも同じような症状が出ていて、同じくピロリ菌と診断を受けていました。当時はピロリ菌に感染していることが初めて分かって、内視鏡からの除菌で処置が終了しました。
そして、2回目の診断。
以前にもピロリ菌と診断されて薬を処方されたことを医師に伝えると、「あぁ本当。じゃあ二次除菌になるね。」と。
ピロリ菌は2回目の除菌から少し強力な除菌薬を使います。
この副作用がキツかった。
あのね、服用すると20分後くらいに頭がぐわ~んて重くなって、目の前に見ているものが刹那的に認知できなくなるの。これは人によるんですが、除菌薬が強い分、副作用も強力なんです。
除菌療法を始めると、副作用があらわれることがあります。これまでに報告されているもので主な副作用は、軟便や下痢があります。下痢の原因として、抗菌薬による腸管刺激作用や腸内細菌のバランス変化等と考えられています。ほかに、食べ物の味がおかしいと感じたり、苦みや金属のような味を感じたなど、味覚異常があわられる人もいます。これらは、多くの場合、2、3日でおさまります。
結局除菌は成功したんですが、頭の重みは取れなかったんですよね。
たぶん慢性的な疲れだったんでしょうけど、ある日は勤め先で倒れましたからね。頭がずっと重くて気持ち悪くて、立てなかったんです。
そして事業主からの一言。
主「なんでそんなに辛そうにするの?早く作業やってよ。」
さすがにブチ切れました。
だからこう言いました。
僕「あの、勤務時間が長すぎるんですよ。もう辞めますよ。いいんですか?作業する人いなくなっても。それに簿記も分からないのに帳簿付けどうするんですか。他に誰か雇います?ワードプレスが使えて、記事が書けて、帳簿付けもやってくれて、給料10万円で働いていくれる人。」
その時も売り上げが減っていたことは事実だったので、さすがに辞められると困ると思ったのでしょう。
主「わかった。」
以降、勤務時間は19時や20時になり、多少は負担が減りましたが、もう僕の腹は決まっていました。
「来年3月になったら辞めよう。」
すぐに辞めなかった理由
どうしてそんなとこすぐに辞めなかったのかというと、ワードプレスの技術とかSEOとか、その辺の勉強が不足していたんですね。ワードプレスは仕事しながら覚えましたが、所詮は独学。分からないことも多くて。
あとは求人に似たような仕事ができる会社が少なかったからですね。スマホアプリの開発に関する求人は多かったのですが、ワードプレスを使ったウェブ制作に関わる仕事は限られていました。
まとめ:生きるために仕事をするのと、仕事ために生きるのは意味が違う!若者よ奴隷になるな!
結局、売り上げのめどが立たず、2015年2月いっぱいでクビとなりました。
もうすぐ1年ですか。
もともと事業が始まってまだ数年程度だったので、「スタートアップはブラックにならざるを得ない状況になる=圧倒的に働け」というやつしたが、当時はそんなこと考えもしなかった、というより考えられなかったのです。
余裕が生まれませんもの。
金銭的にも、精神的にも、肉体的にも、時間的にも。
ブラック企業に勤めていると、冷静な判断ができなくなっていきます。頭の中が勤めることで精いっぱいになり、仕事に支配されていき、仕事のために生きているようになります。
生きるために仕事をするのと、仕事ために生きるのは意味が違います。
前者は人間、後者は物や道具です。
人を物として扱うこと。それを一般には奴隷と呼びます。
昨今はブラック企業に勤める若者が自殺するケースが相次いでいます。1日何時間も働かせられ、使えなくなればポイ。謝罪にも裁判にも応じない。一体いつの時代のどこの国の話なのでしょうか?ここは21世紀の日本のはずです。
僕が彼らを救うことはできませんが、せめてこの記事が何かの一助になることを願うばかりです。
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