[2020年版]元就職浪人が経験した不況・不景気の時代の就活で起こること

2020年3月28日ブラック企業,就活

元就職浪人が経験した不況・不景気の時代の就活で起こることサムネ画像

みなさんどうも就職浪人!13卒で就職できなかった元就職浪人の@xi10jun1です。

新型コロナウイルスの影響が就職活動にも影を落としているそうで、僕のブログにある関連記事へのアクセスが急に増えてきました。

僕は東日本大震災直後に宮城・福島で就活をしていたものの、就職浪人になってしまった人です。そんな当時の環境を振り返りながら、不況・不景気の就活がどうなるのか、参考になれば幸いです。

友人・知人のうち誰かが自殺する

いきなりショッキングな話ですが、あなたの身の回りの誰かが自殺するかもしれません。

当時、『就活を苦にした自殺』が社会問題になっていました。

何十何百とエントリーして自分だけ内定が取れない、圧迫面接やセクハラ・パワハラで心を病んでしまう、手書きの履歴書やエントリーシートの連続で疲れてしまう、卒業後の奨学金の返済が頭をよぎり気が滅入ってしまうなど、その原因は様々です。

僕自身は内定が取れないことによる精神的な苦痛が胃に表れたようで、就活終盤になって胃炎とピロリ菌を発症しました。

特に気を付けるべきなのは、『真面目で大人しい人』です。大学の講義にちゃんと出席して単位も十分に満たしているけれど、なかなか内定が取れない。一方で、講義にはほとんど来ないし単位もギリギリなのに内定は取れてしまう就活生もいて、納得のいかない状況に苛立ちを覚え落胆することでしょう。

まして『真面目で大人しい人』は就活にも真摯に取り組むものの、いきなり目の前にやってくる『理不尽な社会』に耐性がなく、面接に落ちたことなどを深刻に受け止めてしまいがちです。まぁ僕のことなんですけど。

ただ、今は環境も時代も違いますので、どうなるか分かりません。つい先日まで『人手不足だ』『オワハラだ』って騒いでましたからね。

いずれにしても、不況・不景気下での就活は、失敗を深刻に受け止めるあまり自決を選んでしまう就活生が少なからず出てきます。

一方でこんな人も

就活を苦に自殺する人がいる一方、圧迫面接やお祈りメールの仕返しとばかりに、その会社の株を買って株主総会に乗り込みキレッキレの質問を経営陣に繰りだすハイエンドモデルの陰キャも世の中には存在します。

パッと見はどうかと思うかもしれませんが、これは別に犯罪じゃないですからね。それに『これはおかしい』と思ったことは就活生の立場ではなかなかはっきり言えませんが、立場上、経営者に対して意見が言える株主ならその権利を行使しても文句は言われませんからね。

参考になるかどうか分かりませんが、こうした『転んでもただでは起きない』ってもアリですよ。

内定取消・内定切り・試用期間切り

日本の会社は一度従業員を雇うと解雇するのが難しい仕組みのため、採用数を減らしたいと思ったら別のやり方を講じてきます。

かつて社会問題とされたのが、内定取消・内定切り・試用期間切りです。

  • 内定取消:会社都合で内定者の内定を取り消すこと全般
  • 内定切り:就活生の内定を不当に取り消すこと
  • 試用期間切り:試用期間と称して一度雇い、後に解雇すること

内定取消は今回も問題となっているようですが、内定切りや試用期間切りは近年聞かれなくなりました。そのため、かえってそうしたやり方が復活するのでは?と危惧しています。

もちろん、SNSでの不適切な投稿や素行不良、学業の成績不良による卒業不可が後に発覚した場合の内定取消は正当です。

その他:新しい○○切りの登場

今はSNSも発達しているので、悪質行為がネットで告発されてしまうリスクを踏まえれば、不当な内定取消がしにくい世の中になったと言えます。

しかしそういったことを見越して、何らかの新たな方法で解雇しようとする会社が出てくるかもしれません。社内での仕事ぶりを撮影して服務規程違反をこじつけて解雇を迫るとか、副業禁止を後から付け足して同様に辞めさせようとするとか、複数人で結託していじめを行うとか。

ちょっと想像しただけでも、『新しい○○切り』のやり方はたくさん出てきます。

『お前が悪い』『実力不足』を謳う『自己責任警察』が出てくる

SNSや各メディアで、意識高い系や自己責任至上主義者のような『自己責任警察』が現れ、就職できないのは『お前が悪い』『実力不足』と詰め寄ってきます。

竹原ピストルさんの有名な曲『よー、そこの若いの』の歌詞に、

「俺を含め、誰の言うことも聞くなよ。」

というフレーズがありますが、まさにこれです。

『自己責任警察』の言うことを聞く必要はありません。

そうやって追いつめられて自殺して死んでも、彼らは何ら責任を負わないし問われることは無いんです。同時に、そうやって自己責任を謳う者ほど、自らの発言で起きたことに対して自分の責に帰しようとは思わないもの。むしろそういう人は普段から無責任だから、逆にそういうことが言えるんです。

デカい口叩く暇があるなら雇えばいいのに、そんな人たちが雇ってくれた試しはありません。説教するなら雇ってくれって話です。

それに彼らは『自分は努力してここまで来た。』という自負を持っているため、『何故お前はできないんだ?努力してないお前が悪い!』と思い込んでしまう悪い癖があります。

自分一人の力で生きている人間など、この世にいません。必ずまわりに誰か、親、兄弟、姉妹、親戚、友人、知人がいるわけで、彼らの協力や運よくそこにいる境遇があってこそ今の自分がいるのです。

彼らの一部にはSNSで自己責任論を展開して炎上する人がいますが、まさにその『自分の力でここまで来た』驕りが表面化した状態であり、他者や境遇への感謝の気持ちを忘れているのです。

そんな運良くそこのポジションにいる人の言うことに聞く耳を持つ必要はないし、感化されて『自己責任警察』に成り下がってもいけません。

そもそも実力不足って具体的になんですか?テストや健康診断、資格の有無はともかく、採用活動の全てが数値で測れるわけでもないのに、実力不足と指摘するその根拠は一体何なのでしょうか?そもそも社会に出ていない人の実力などたかが知れているわけで、あなたは一体こちらの何を知っているのですか?

まずは冷静に俯瞰(ふかん)すること

じゃあ不況・不景気になったらどうすればいいのか、となりますけど、正直そんなの僕も分かりません。

僕の場合は就職浪人になったあと1か月ほどハローワークをウロウロして、そこでたまたま前の職場の人と出会い、市の『就職支援事業』を経由して就職となりました。

が、こんな特殊事例では参考にならないでしょう?

ただ1つ言えるのは、冷静に俯瞰することは大事だな、という教訓です。

市の『就職支援事業』は新卒で就職できなかった人たちを対象にしたもので、前の職場の人と出会わなければ知らなかったことでした。『就職どうしよう』と視野の狭い状態で悩んでしまっていたから、まったくそんな情報が入ってきませんでした。

当時よりも情報化社会が進んでいるとはいえ、やはり冷静にまわりを見渡せないと光が見えてきません。情報の接点を増やしておくことは、不況・不景気の就活では糸口になり得ます。

と言うと現代はSNSに頼りがちになってしまうから、それこそ親、兄弟(姉妹)、親戚、友人・知人、公的機関など、使えるものは何でも使うようにしたほうがいいでしょう。

そこはさすがに自分の力でできるはず。

景気の良し悪しは変えられないけど、動くことはできますよね。

参照:元就職浪人(既卒者)の僕が使いたかった就職支援サイト・サービス一覧

まとめ:就活は運次第だけど最善は尽くそう

不況・不景気で就活環境が悪くなるのは、不況が原因であって就活生が悪いわけじゃありません。

ほとんどのビジネスで人件費が最も費用がかかる項目なわけだし、利益を確保するために削る判断をするのは然るべき判断です。そこはさすがに責められません。誰だってそうです。

でも、何もできないわけじゃない。

冷静に俯瞰して、まずは自分にできることをする。不況・不景気はどうにもできないけれど、情報収集ならできるはず。

とはいえ。

「俺を含め、誰の言うことも聞くなよ。」

なんですけどね。

参照:元就職浪人(既卒者)の僕が使いたかった就職支援サイト・サービス一覧

~注目:M&Aマッチングサービス~

現在、景況感の悪化に伴い、M&Aマッチングサービスで事業やサービス、メディアを売却する動きが出ています。下記記事に詳細をまとめましたので、資金繰りの案としてご検討ください。

[2020年最新版]事業や資産の売却(資金繰り)に使えるM&A(事業継承)マッチングサービスまとめ

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※このメッセージは1年以上前の記事(当記事最初の更新は2020年3月28日)に出るものです。最新の情報と異なる可能性がありますので、公式サイトへアクセスするか別途お調べください。