外食産業には今『嫌われる勇気』ならぬ『値上げする勇気』が必要
みなさんどうも味噌ラーメン!幸楽苑大好き系男子の@xi10jun1です。
昨日ネットのニュースで、ラーメンチェーンの幸楽苑が、採算悪化により全国で52店舗を閉鎖すると話題になっていました。
『日経平均が上がってきたわけだし、景気良くなってきたんじゃないの?』と思うのですが、おそらく外食産業全般が同じ危機を迎えるかもしれません。
幸楽苑の店舗が採算悪化した理由
理由は簡単。
人件費と材料費が上がり、現在のメニューの価格帯では採算が取れないからです。
幸楽苑のメニューというと、安くて美味しいラーメンというのが定番です。価格帯も390円~690円と、一般的なラーメン店と比べると200円~300円くらい安いのです。
しかし材料費の高騰や、昨今の人手不足によりパートやアルバイトの時給が高騰しています。
特に人件費の高騰が目立ちます。グーグルで期間指定して検索すると、4年前(2013年)の幸楽苑のアルバイト・パートの時給は800円~1000円が相場でした。それが今や900円~1300円程度と、大きく上がっています。
メニューの値段は4年前と変わらないのに、人件費は4年前より100円~300円上がっているのですから、採算が取れなくて当然です。
デフレ慣れで低価格路線から抜け出せない外食産業
これ、幸楽苑に限った話ではないんですよね。
外食産業全般に言えることなのですが、長いデフレに慣れてしまったせいか、低価格路線から抜け出せなくなっている様子がうかがえます。
つまり人件費や原材料の高騰を、商品の価格に転嫁できなくなっているのです。
例えば回転寿司チェーン。今やどこも平日一皿100円、場所によっては90円で提供されていますが、人件費が高騰していけば採算がとれなくなることは必至です。
にもかかわらず、どこも『平日一皿100円止めます』とは言いませんし、新聞のチラシには今なお割引券が付いてきています。
機械や接客ロボットの導入でコストカットを図っている様子も見受けられますが、それらもメンテナンスの費用がかかりますし、どう頑張っても店舗には最低限の人は必要ですからね。
どの外食産業も、集客のための手段が割引や低価格ばかり。『お客様のことを考えると、価格は簡単には上げられない』という状況なのかもしれませんが、このままだとジリ貧になってしまう・・・。
まとめ:『嫌われる勇気』ならぬ『値上げする勇気』が必要
だから今外食産業って、『嫌われる勇気』ならぬ『値上げする勇気』が必要なんだと思います。
最低賃金は公的に決まるので勝手に上がっていきますが、メニューの価格は上げると決めないと上がりません。
だからどこかのチェーン店が『お客様、申し訳ございません。うちは値上げします!』と宣言でもしない限り、上がらなそうな感じがします。
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