日銀のYCC修正で市場の方向性は変わるか?

ブログ

みなさんどうもYCC。日銀の動向だけは警戒している@xi10jun1です。

昨日の日銀の金融政策決定会合にて、YCC修正がアナウンスされました。

これにより市場の方向性はまた変わりそうです。

日銀のYCC修正

これまで0.5%程度としてきた長期金利の変動幅の上限について、「0.5%程度を目途」とすることになりました。これにより、市場の動向によっては長期金利が0.5%を超えることもあるようになりました。

これを実質的な利上げ見るかどうかは意見が分かれるところではあります。ただ、少なくとも諸外国のような過剰なインフレへの対策で直接的な利上げをしたわけではないので、発表直後の市場は乱高下したものの徐々に落ち着きを取り戻してきた様子です。

元々日銀は金融緩和路線を継続する予定ですので、現状の日本の物価を見ても、極端な利上げ路線は取りにくいところがあります。

それに日銀の掲げる物価安定目標の2%も、原材料費の高騰ではなく賃金の上昇に伴うものが望ましいわけで。それが実現するまでは緩和路線継続はこのままでしょう。

その意味で言うと、今回のYCC修正発言はその緩和路線の一環とも見て取れます。国債を買うことで金利を抑え込んでいる現状で、何らかの理由(国債が大量に売られる何らかの材料)により金利の変動幅が大きくなっても対処するための措置、ですね。

市場はどう見ているか

今回のYCC修正のアナウンスで市場はどう反応したかというと、金融政策決定会合の直後に日経平均が700円以上売り込まれるなど一時的な急変動はあったものの、引け後の植田総裁の会見等を踏まえてやや戻り基調になっています。

またFOMCと日銀の金融政策決定会合を通過したことの安心感から買われる展開もあって、現時点では極端な方向に傾いている状態ではないですね。

何か決定的な利上げ路線もとい金融引き締めへの転向が行われたならともかく、実質利上げというのもちょっと無理があるような気がしますけどね。

まとめ:大きな動きにはなりにくいか

今回のYCC修正は金融引き締めを目的にしたというより、既存の金融緩和のより柔軟性を持たせた形と見て取れます。

市場がどう判断するかは分かりませんが、少なくともアメリカのような直接的な利上げではない様子です。

なのであまり大きな動きにはならないと見ていますが、どうなりますかね。

~注目:M&Aマッチングサービス~

現在、景況感の悪化に伴い、M&Aマッチングサービスで事業やサービス、メディアを売却する動きが出ています。下記記事に詳細をまとめましたので、資金繰りの案としてご検討ください。

[2020年最新版]事業や資産の売却(資金繰り)に使えるM&A(事業継承)マッチングサービスまとめ

スポンサーリンク

※このメッセージは1年以上前の記事(当記事最初の更新は2023年7月29日)に出るものです。最新の情報と異なる可能性がありますので、公式サイトへアクセスするか別途お調べください。

ブログ

Posted by jun


当ブログのスポンサー