市場の楽観ムードに天誅のようなSVB(シリコンバレー銀行)の破綻問題が噴出

2023年3月12日ブログ

みなさんどうもシリコンバレー。市場の楽観ムードに警鐘を鳴らし続けてきた@xi10jun1です。

SVB(シリコンバレー銀行)が破綻したということで、急展開というか今まで話題にも上がってこなかった方面から金融機関の問題が出て驚いています。

ただ市場が楽観ムードになっていたので、『こういう問題が急に出てくる可能性がある』ことは想定してましたけどね。

SVB(シリコンバレー銀行)の破綻問題

新興企業が主な顧客相手のSVB(シリコンバレー銀行)にて、金利の急激な上昇に伴い利ザヤが稼げなくなったことで長期債を売りに出したり増資を検討したりしてたら、それが『あれ、この銀行やばいんじゃね？』と話題になってスピード破綻となった様子。

あちこちのニュースを見る限り、本来であればこうした金融機関にはデリバティブ商品などによるヘッジがあるはずだけど見当たらず、MBSみたいな満期保有の動かしにくい債券が多いのが一因だから単体ではリーマンほどの影響は起きにくいってところですか。

ただこの件を受けて金利上昇局面で人気だった銀行株全体に、『もしかして他行も何かある可能性が？』と思惑が出て株価がドカドカ下がったようですね。

金利上昇局面の破綻という衝撃

一般的に銀行は金利が上がる局面で収益も上がるので、株も買われていきます。

しかし今回のケースによって、市場はより慎重になるはず。とりわけアメリカはリーマンショックの経験があるだけに、かなり敏感に反応するでしょう。

それにこのSVBのような銀行は他にもあるわけで、市場の楽観ムードを是正する機会としては機能しそうな気がします。

ぶっちゃけ、金利の動向だけで株価が上下するような異常な相場だったので、警戒感を方々に巡らせて新たなリスクを見つけ出してくれるほうが助かりますよ。

顕在化するリスクがあれば、それに備えられますから。

まとめ：同類の話題に注意

しかしながらこうした問題が大量に出てくると、市場もパニックになるでしょう。

まして金利の動向ばかり注視して実体経済を無視している現在の市場の楽観ムードから考えても、今回のような突発的な新たなリスクが出てこないとも限りませんから。

これで市場の歪みが是正されることを望みます。