ロシア国債デフォルト危機だが『影響は限定的』にはならない可能性
みなさんどうもルーブル安。FXではルーブルを触ったことない@xi10jun1です。
ロシアによるウクライナ侵攻に対して世界が経済制裁を行っていますが、それに伴いルーブル安となったことで同国の債権にデフォルト懸念が出ています。
早々に経済誌や専門家からは影響は限定的と見る向きがありますが、果たしてどうなのでしょう?
ロシア国債のデフォルトは本当に限定的な影響か?
今回のロシアのウクライナ侵攻のような各国からの経済制裁が想定されるケースの場合、通貨安になる前に年単位の時間をかけて対外債務の支払いや為替介入に使う外貨準備高を引き上げます。
海外の資産凍結やSWIFTの除外など、外貨不足で外貨建て国債の利払いができなくなることは国と自国通貨の信用に関わるからです。
実際にデフォルトとなればさらなる通貨安つまりルーブルの暴落から物価高が起きます。ロシア国民の生活に悪影響となり、経済的なダメージはかなりのものになるでしょう。
しかし各ニュースサイト等の専門家の見立てでは、ロシア国債の外国人保有比率は低いのでデフォルトになっても影響は限定的との見解の様子。
しかしそれは本当でしょうか?
ロシアにとっての想定外が続く
僕が危惧しているのは、ロシアにとっての想定外が続いている点です。
まずジョージアやクリミア半島のように、ウクライナへの侵攻が短期間で終わらなかった点が上げられます。
冬季北京パラリンピックが行われる前に終わる予定(中国側もそういう手筈と知った上)だったのが、思いのほかウクライナの抵抗が強く苦戦している様子が伺えます。
中国にしてみれば、五輪という平和の式典の最中に大事なメンツを潰された形となります。後の台湾侵攻を見据えてか国連での非難決議も棄権し、ケツ持ちとなりそうなロシアにおもねるところもあったのでしょうが、ある意味裏切られた形となったわけです。
またSWIFTからの除外をはじめ、いつもなら時間をかけて行われるであろう経済制裁もかなり迅速に行われたことも想定外だったはず。
アメリカやイギリスならともかく、領土問題を抱える日本ですらも制裁に加わったので余計に通貨安を招きやすい状態になっています。
まとめ:中国経済への影響に発展か
中露は親密な関係を築いているようですが、ロシアでデフォルト懸念が出てくるとなると、不動産をはじめ経済の鈍化が進む中国にとっては痛手でしょう。
なので、確かにロシアの国債がデフォルトすることそのものの影響は限定的でも、これが中国に波及すればどうなるか?互いにケツ持ちの関係になっていることから『ロシアに協力的な国への制裁も行う』として中国への制裁にも発展したり、国の性格上反発するでしょうからその応酬が始まったりする可能性もあります。
木を見て森を見ずにならないようにしたいですね。
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