[実録]消費生活センターに詐欺被害の相談!高額な料金の支払いを取り戻せるのか?~準備編~
みなさんどうも、消費生活センター!まさかこんなことになるとは思ってもみなかった@xi10jun1です。
シンプルに言いますと、身内が詐欺(悪徳商法)に遭いました。そして消費生活センターに相談したので、その流れを記録として残しておきたいと思います。
※個人情報を守りつつの記事としますので、現実に起きた事件に少し修正を加えさせていただきます。また、この記事は是非拡散していただければと思います。実際に被害に遭われている方が多いので。
身内がSNSの詐欺に遭った!
「SNSからの詐欺で高額なお金を支払ってしまった・・・。」
身内からこんな相談が持ちかけられました。
箇条書きで説明すると、状況はこうです。
- SNSで見知らぬ人からメッセージが来た
- LINEでお話しようと持ち掛けられ、その後別のサービス(サイト)を利用することになった
- そのサービスを使うには会員登録が必要で、その会員としてサービスを使う(メールのやり取りやプロフィールの閲覧など)にはポイントを購入する必要があった
- 大きなお金を借り、コンビニで電子マネーを購入して、ポイントの購入に充てた。
- やりとりしていた人から徐々に高額な料金(ポイント)を出すように迫られ、ようやくおかしいと気づいた
- 別の人に相談して事態が発覚
はい、SNS詐欺(悪徳商法)の典型的なパターンです・・・。
フォローして、メッセージを送り、LINEやなんらかのサービス・サイトに引っ張ってきて会員登録させ、その利用料と称して高額な料金を請求する悪徳商法です。
いわゆる「詐欺に遭ったら」というこの状況、「消費生活センターに電話相談しましょう。」とよく言われますよね。ところがその「相談って具体的に何をしたのか?」「相談の"あと"どうなったか?」というのが、なかなか検索しても出てこないんですよ。
なので、ここで記録しておきたいと思います。
状況整理と証拠集め
まず僕が行ったのは、情報収集です。いくら消費生活センターに電話で相談するといっても、「詐欺被害を何とかしてくれ」って言われたって何もできません。
僕はまず、状況を整理しました。
- 詐欺のきっかけ:SNS経由でコンタクトがあった。
- 被害に遭った日時:○○月○○日くらい。
- コンタクトを取ってきた人物(サクラ):女性(おそらくサクラ)
- どのような内容か:「お友達になろう」「お話しよう」と持ち掛けられ、LINEに誘われ、サイト登録を促され、ポイント購入を誘導させられた
- サイトやサービスへの登録状況:○○というサイトがあり、そこに会員登録をした。会員登録日は○月○日、IDは○○、メールアドレスが○○
- サイトやサービスの運営者情報:サイト名、URL、運営会社名、住所、電話番号、お問い合わせ先、利用規約、プライバシーポリシーなどの確認
- 被害金額の状況:数万円ずつを数回に分けて計ウン十万円。ポイントの購入には、コンビニで売られている決済に使える電子マネーを購入させ、そこに記載されている番号を運営会社に送信する。
そして、これらを裏付ける証拠も集めました。
- サイトのURLや運営会社など、スマホ・PCで確認できる情報をすべてスクリーンショットしてすべて印刷
- 電子マネーを購入した際のレシートとその決済サービスの運営会社の確認
- 本人への経緯の確認
なるべく多くの資料やレシート、PCやスマホであればスクリーンショットを取るなどして、証拠をかき集めます。
例えばスマホのスクリーンショットであれば、このようにPCに持ってきてワードに貼り付けておけば、印刷するときもラクにできます。あとで消費生活センターに相談するときに、時系列ごとに説明する際などにも役立ちます。
注意点
ここまでの注意点をいくつか紹介します。
1.データやレシートなど証拠となりうるものは絶対に消さないこと
先ほどのスクリーンショットやメールのやり取り、レシートなど、消費生活センターの職員に正確に事情を説明するには、これらの情報が不可欠です。絶対に消したり、捨てたりしないでください。
たとえ迷惑メールであっても、証拠となる可能性があります。
2.会員になっているサイトの退会は、この時点ではしない方がいい
退会してしまうと、支払った代金の取り戻しが困難になったり、業者とのコンタクトが取れなくなったりしてしまうからです。
代金を取り戻すなど、問題が解決してから退会し、電話番号やメアドの変更など対処しましょう。
3.いきなり警察や弁護士事務所に行って相談しても、根本的な解決にはならないので無駄
僕の別の身内に警察官がいるのですが、相談したところ、詐欺に遭った時点では警察は動いてくれない可能性が高い(警察には後でお世話になる)そうです。いわゆる民事不介入ってやつですね。
また弁護士は相談料が取られるので、初期段階で利用するのは得策ではありません。すぐに解決できるわけでもないですからね。無駄にお金がかかってしまいます。
1つだけ有力な方法があって、弁護士ドットコムの無料相談(無料質問)を利用するのはOKです。事例を検索することも可能なので、もしかしたらヒントが見つかるかもしれません。
https://www.bengo4.com/
ただし、本当にヒントを探す程度と思ってください。
実際に具体的な解決策を提示してくれるという意味では、消費生活センターの職員のほうが適切です。
4.被害者本人を責めない
やってしまいがちですが、これは絶対にやめましょう。
「まさか自分が詐欺に遭ってしまうなんて・・・。」
その事実だけで、本人は反省やら悔しさやらストレスやらで、かなり憔悴していきます。中には人間不信やうつ病になる方もいらっしゃるそうなので、詐欺に遭ってしまったことを責めないようにしましょう。
それよりも解決のために動く方が先です。
まとめ:まずは情報収集をしておきましょう
繰り返しになりますが、「詐欺に遭ったからなんとかしてくれ」といきなり電話されても、警察だって弁護士だって、消費生活センターだって何もできません。
状況も何も分からない上、具体的な経緯や被害の金額などが不明確な状態では、対処のしようがないからです。
もちろん具体的に何をすればいいのか、指示を受けるために電話するのはOKです。もし冷静に動けるのであれば、上記のような証拠集めや状況整理を一通り行ってから、消費生活センターに相談すると話がスムーズに進みます。
なお今回僕が携わったのはあくまでも一例ですから、状況によってはまず電話相談をしたほうが賢明です。
というわけで、状況整理のためのリストをもう一度掲載しておきますので、参考にしてみてください。
- 被害のきっかけ:SNSやメール、ショートメール(SMS)、サイトへのアクセス、チラシなど
- 被害に遭った日時:いつの何時何分に被害に遭ったか、SNSならコンタクトがあったか、など
- コンタクトを取ってきた人物(サクラ):名前、電話番号、LINEのID、SNSであればアカウント、プロフィールなど
- どのような内容か:何をやり取りしたか?状況は?具体的にどのようなものか?(スマホやPCならスクリーンショットがおすすめ)
- サイトやサービスなどへの登録状況:IDやメールアドレス、ハンドルネーム(サイト内のニックネーム)、登録期間、サイトのスクリーンショット
- サイトやサービスの運営者情報:運営会社名、代表者氏名、会社住所、会社電話番号、お問い合わせメールアドレス、利用規約、プライバシーポリシーなど(ネットに詳しい方ならサイトのWho is情報も)
- 被害金額の状況:どんな方法(現金、クレジットカード、電子マネーなど)で支払ったか、いつ・いくら支払ったか、レシートはあるか、電子(WEB)マネーならどんな種類か、電子(WEB)マネーの番号は何か、電子(WEB)マネーの会社名は何か、クレジットカードはどこの会社か、など
- その他:「これ必要かな?」と思ったもの全部(大体必要)
最寄りの消費生活センターはこちらから探しましょう。
http://www.kokusen.go.jp/map/
もしどこに相談していいか分からない場合は、消費者ホットライン(188)を利用します。消費者ホットライン(188)についてはこちら。
http://www.caa.go.jp/region/shohisha_hotline.html
こちらは年末年始(12月29日~1月3日)を除いて、原則毎日電話をすることができます。平日が難しい方にオススメです。
関連記事(番号順に経緯が確認できます)
なおここからは話が長くなるので、記事を分割させていただきます。下にリンクを貼りつけていきますので、進展がありましたら掲載していきます。※記事タイトルは変更になることがあります。
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