Welq問題より最も深刻なのは「一般検索ユーザーは報告しない」という状況

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みなさんどうも、検索エンジン!Welq問題を眺めていた@xi10jun1です。

デマや信憑性の薄い記事の大量生産で問題になったサイト、Welq。つい昨日、全記事が非公開となりました。

さて、この問題をWelqにアクセスしたユーザーの視点で見ていくと、問題が少し変わって見えてきます。

一般検索ユーザーは違反報告しない

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Welqに関しては、ライターやメディアの業界人、ブロガーやアフィリエイターたちなど、相当数のWebに詳しい人たちから総バッシングとなりました。これから問題を掘り下げるもっと頭のいい人たちがいるでしょうから、僕からはWelqについてはあまり言及しません。

でもこの問題、実はかなり厄介なものを抱えているんですけど、それがあまり出てこないので僕が書きます。

見出しの通り、「一般検索ユーザーは違反報告をしない」んです。

どうやって報告するの?

例えばネットによくあるものだと、芸能人の噂ばっかり書いているサイトがありますよね。「芸能人名+彼氏はいるの?」とか「芸能人名+浮気の真相とは?」みたいなタイトルつけて、中身もどっかから拾ってきた文章とか、無許可の画像を貼り付けて、そして広告が貼ってある。

まさに糞サイトです。

さすがに一般の人だって「悪いサイトだ!」ってのはなんとなく分かります。

でも「誰にどうやって報告すればいいの?」、「報告したら本当に対処してくれるの?」って話なんですよ。

じゃあサイトのお問い合わせページから、「あんたのサイトは悪質だ!」って問い合わせますか?まず返事なんて返ってこないでしょう。それに「申し訳ございません。すぐに消します。」って返ってきて、実際に対応してくれる優しい世界ならあんなに糞サイトは溢れません。この世界はろくでもないのです。

じゃあグーグルに「このサイトは悪質なサイトです」って報告するとしましょう。

どこに報告すればいいの?

そりゃそういう専用の窓口はありますよ。

Google からコンテンツを削除する – Legal ヘルプ

ありますけど、一般検索ユーザーがそこまでします?したことあります?しようと思います?

しないでしょ?

しないから糞サイトが跳梁跋扈するんです。

例えばラーメンの情報を調べていた人が、検索でサイトにアクセスして「あ、これパクリだ。悪いサイトだ。」と気がついたとします。でも「報告しよう。」なんて寄り道しませんでしょう?パクリだろうとなんだろうと、「今ここにあるラーメンの情報」がすべてなんですから。

それならせめて広告を報告しよう。広告がなくなれば、サイトを運営する人にとっては意味がなくなります。

でも、「いまここにある広告はどこに報告すればいいの?」「この広告ってそもそもどこの何?」ってなりません?僕らブロガーやアフィリエイターは、これがグーグルアドセンスだのASPのアフィリエイトコードだのって分かりますけど、普通の人は分からないですよ。

ましてや僕らだって報告はあまりしません。

面倒くさいから。

あーだこーだ書いてきましたけど、結局はこういうサイトを報告するのって面倒くさいんですよ。だって検索しにきたんだから。報告するために検索しているんじゃないですもん。

まとめ:グーグルと広告主は一般検索ユーザーの声を聞くための努力をするべきだ

「どこに報告していいか分からない。」

「面倒くさい。」

だから「一般検索ユーザーは報告しない」。

Web全体を見た印象ですが、検索ユーザーが「こういうサイトがありました。」って報告するための窓口が、遠くにあるように思うんです。物理的にどこにページがあるかが分かりにくいってのもありますし、所詮「報告できる人=Webに詳しい人」からの情報提供にとどまっているに過ぎなくて、本当に報告がしたい・情報を届けたいユーザーの声は届いているの?って話なんです。

Welqだってそうですよ。結局業界の人たち(報告できる人=Webに詳しい人)が問題視したから、一時的な閉鎖にもなっただけで、本当はその前に多くの一般検索ユーザーが首をかしげていたはずなんです。でも彼らは行動しなかった。検索結果を得るのが目的だし、そもそも報告なんてどこにすればいいかなんて分からないから。

でも本来、それではマズイはず。おかしいことをおかしいと報告できるプラットフォームが、適切にそして利用しやすい形で存在しないことが、Welqをはじめとする多くの糞サイトをはびこらせたそもそもの原因ではないでしょうか?

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※このメッセージは1年以上前の記事(当記事最初の更新は2016年11月30日)に出るものです。最新の情報と異なる可能性がありますので、公式サイトへアクセスするか別途お調べください。

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Posted by jun