AIP証券(スマートエクイティ)が始める株式投資型クラウドファンディングって何?
みなさんどうもエクイティ!売り目線の抜けない@xi10jun1です。
スマートエクイティというソーシャルレンディングサービスがあるのをご存知でしょうか?その運営をしているAIP証券株式会社は、2016年7月より株式投資型クラウドファンディングを開始すると発表しました。
株式投資型クラウドファンディングって一体なんなのでしょう?
スマートエクイティとAIP証券株式会社とは?
スマートエクイティは、ソーシャルレンディングサービスの1つです。ソーシャルレンディングとは、お金を借りたい人と、お金を貸して(投資して)利益を得たい人とを、ネット上で結びつけるサービスです。
ソーシャルレンディングの仕組みはこんな感じ。
要するに、借り手(企業・事業)の新たな資金調達手段として、そして貸し手(投資家)の新たな投資先として、昨今注目されているサービスなわけです。
スマートエクイティとは?
スマートエクイティは、AIP証券株式会社が運営するソーシャルレンディングサービスの1つです。
中小企業支援、トランクルーム、海外銀行預金、社債などといった案件に、10万円から投資できるサービスとなっています。
AIP証券株式会社とは?
そんなスマートエクイティを運営するのが、AIP証券株式会社です。AIPは、Alternative Investment Partnersの略称。第一種・第二種金融商品取引業の登録を受けた、立派な証券会社です。
http://www.aip22.co.jp/index.html
元々は投資銀行事業を主に行っていたようですが、2015年の5月28日から、ソーシャルレンディング事業としてスマートエクイティを開始していました。
株式投資型クラウドファンディングって何?
さてようやく本題ですが、AIP証券株式会社は2016年7月より、新たに株式投資型クラウドファンディングを開始するとアナウンスしました。読んで字のごとく、株式に投資するクラウドファンディングです。
うーん、響きはカッコイイですけど、若干の怪しさもあったりなかったりラジバンダリ・・・。
株式投資型クラウドファンディングはどういうものなのか、ソーシャルレンディングとは何が違うのか、この辺りをよく見ていきましょう。
そもそもクラウドファンディングとは?
まずクラウドファンディングは、主に3種類あります。
- 寄付型クラウドファンディング:文字通り、寄付をするクラウドファンディング。リターンは無し。
- 購入(商品)型クラウドファンディング:リターンとして商品やサービスを受け取ることができるクラウドファンディング。
- 金融型(投資)型クラウドファンディング:金銭的なリターンを得ることができるクラウドファンディング。
さらに金融型(投資)型クラウドファンディングは、次の3つの種類があります。
- 貸付型クラウドファンディング(ソーシャルレンディング):企業や事業に資金を貸し付け、その返済リターンから利益を得るクラウドファンディング。
- ファンド型クラウドファンディング:リターンとして配当や商品などを受け取ることができるクラウドファンディング。
- 株式型クラウドファンディング:未公開(非上場)株式に投資ができ、譲渡益や配当金、株主としての権利も発生するクラウドファンディング。
AIP証券株式会社が始める予定の株式投資型クラウドファンディングとは、この株式型クラウドファンディングのことです。
ソーシャルレンディングとの違いは?
ソーシャルレンディングでは、投資家から小口資金を集めて、企業や事業にお金を貸すことでリターンを得るのが基本的な手法です。
一方、株式型クラウドファンディングの場合は、未公開(非上場)株式に投資できる仕組みとなります。
クラウドファンディングで株式投資を行う理由
元々未公開(非上場)株式は、グリーンシート銘柄として取引されてきました。しかし、リスクの高さや年々減少する取引量、詐欺などの被害も多かったことから、その制度の見直しが行われたのです。その結果、平成30年をもって、現行のグリーンシート制度は廃止するが決定しました。
とはいえ、未公開(非上場)の企業が資金調達できる場、および株式を取引できる制度自体は必要なものです。そこで白羽の矢が立ったのが、クラウドファンディングという手法だったわけです。
そして2015年5月、金融商品取引法が一部改正され、株式投資型クラウドファンディングの取り扱いが可能になりました。
現行制度では、株式投資型クラウドファンディングはこのような状況になっています。
株式投資型クラウドファンディングにより、同一の会社が資金調達を行うことができる金額は、1年間に1億円未満です。
~中略~
株式投資型クラウドファンディングは、クラウドファンディング業者がそのウェブサイトを閲覧させたり、電子メールを送信する方法によってのみ投資勧誘が認められています。電話や訪問による投資勧誘は禁止されています。
1人の投資家の方が株式投資型クラウドファンディングにより取得することができる金額は、同一の会社が発行する株式につき1年間に50万円以下です。
引用元:制度概要 | 日本証券業協会
まだ始まったばかりなので、これからさらに法改正がなされてルールが変わるかもしれません。
しかし現状はこのような制限が設けられていますので、AIP証券がどのような株式投資型クラウドファンディングを行うのか、今後の動向に注目したいところですね。
まとめ:クラウドファンディングはもはや投資の常識!
日本では東日本大震災以降に注目を集めるようになった、クラウドファンディング。
既に世界では常識になりつつある仕組みですが、未だ日本では認知度が低いのではないでしょうか?ゆとり世代の僕ですら、購入型クラウドファンディングのCAMPFIREや、ソーシャルレンディングのクラウドバンクなどを利用しています。
とはいえようやく日本でも、株式投資型クラウドファンディングとして、AIP証券が取り扱いを始める予定となったのです。正式リリースはまだ少し先のようですが、もしかしたら、IPOのような存在になるかもしれませんなぁ。
※ソーシャルレンディングの確定申告方法については、下記記事にまとめています。こちらも要確認!
https://ytrsdijun.com/archives/6921
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