いい加減M&Aにおける売り手軽視の現状にメスを入れてほしい
みなさんどうもM&A。事業譲渡の交渉がうまくいかない@xi10jun1です。
もうずっとこの話題の記事を書いていますが、呆れるほど現状が変わりません。
この売り手軽視とも感じるM&Aの状況、なんとかなりませんかね?
売り手側への敬意が足りない
なんて言えばいいのか、『自分が100%の得をしたいです!』の丸出しみたいな買い手が多過ぎるんですよ。
事業を売るって、当たり前ですが簡単な話ではありません。ビジネスのアイディアを公開するわけですから、売り手側としてはリスクもあります。後になって「やっぱいらないです」とか言って『このアイディアでビジネスしよう』なんて輩もいるわけですから。
なので『私は買い手として信用できます』をまずは表明してほしいわけですよ。つまり売り手の不安を取り除く心配りというか、そういう態度があるべきでしょう。
具体的に何をどうすればその証明になるかって、例えば返事を早くする(それだけ準備が整っているということ)、検討が必要ならその理由と旨を伝える(それだけ交渉相手の不安と期待に誠実であるということ)、譲渡が難しい案件でも何か策は無いかと検討して打開策を見つけようとする姿勢がある(それだけ真面目に取り組むということ)、とか。
これが全然できていない買い手が多過ぎます。
とにかく「儲かりますか?」「成功しますか?」の一点張りの意識しかなく、交渉も自分の土俵に売り手側を上がらせようとするばかりで敬意が感じられない。
はM&Aのプラットフォーム側にも問題
これはM&Aのプラットフォーム側にも言えて、売り手側のこうした訴えに『まぁ次の交渉相手を探せばいいでしょ』的な態度を取るところがあります。
悪質なケースだと成約実績のために無償譲渡を提案してくるところもありました。
そもそも『どうして売り手側がこの案件をこの値段で出しているのか?』に対する思慮が足りないから、そういうことが平気で言えるんです。
無償譲渡は売り手側がそう判断して納得して自発的に行うものであって、促すのは失礼以外にないでしょ?って話ですよ。じゃあ何?M&Aの仲介をボランティアでやってくれて言われてあなた納得してやるんですか?って話で。
まとめ:M&A業界は売り手側軽視の現状を変えるべき
M&Aの売り手側としてやってきて、どうしてこうも買い手側の悪質行為が絶えないのか、そしてそれが業界全体で問題視されないのか、共有されないのか疑問しかありません。
あまりにも売り手側軽視の現状を、一刻も早く是正すべきでしょう。
成約実績だけじゃなくて、クリーンな取引相手がいること、またそのためにどんな仕事をしているかもアピールしてほしいですね。
~注目:M&Aマッチングサービス~
現在、景況感の悪化に伴い、M&Aマッチングサービスで事業やサービス、メディアを売却する動きが出ています。下記記事に詳細をまとめましたので、資金繰りの案としてご検討ください。
→[2020年最新版]事業や資産の売却(資金繰り)に使えるM&A(事業継承)マッチングサービスまとめ
スポンサーリンク