あやしい投資話を勉強するゆとり世代:未公開株編Pt1
前回お伝えしました通り、こちらの本の感想を書いていきたいと思います。
ガッツリのネタバレにならないようにしていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
まずは1章:未公開株です。
未公開株の勧誘
電話で未公開株についてのお誘いって来たことありますか?筆者の藤原さんにはそれがかかってきたようです。
こういう電話でかかってくる知らない人からの勧誘って、大抵ろくでもないものですよね。
しかし、藤原さんは勧められる会社の資料を送ってもらうことにしたそうですが、正直その時点でアウトですよね。こういうのって一度承諾するとリストに入れられるんですよ。「話を聞いてくれる人」とか「見込みのある人」みたいに、フォルダ分けされているかもしれません。
で、案の定、別の業者からいろんな電話がかかってくるわけです。こういう「話を聞いてくれる」リストっていうのは裏で回っていることは確実でしょう。こないだのベネッセの個人情報流出事件じゃないですけど、個人情報って案外いろんなところに回ってますからね。
藤原さんに感動したのは、実際に勧誘してきた業者に会ってしまうんですね。
その理由は、業者が勧めてきた会社の未公開株が投資先として素晴らしいのであれば、絶対に必要な情報があり、それを確認するためです。すなわち、「その会社が絶対に上場する確証」です。
株式の上場にはいくつか要件がありますが、会社も上場に向けて準備しなければならない動きがあります。専門の部署を設置するなど、その動きはいくつもあるのですが、ともかく、そうした動きが確実に行われているのか?を確認しないといけない。
そしてその勧誘してきた業者にも、今まで扱ってきたであろう未公開株が、どの程度本当に上場したのかという実績を確認する必要があるそうなのです。
ここまで読んできて思ったのが知識不足の痛感は勿論、「こうして騙されるんだな」という妙な納得感です。
つまり、藤原さんと会った業者の人は、勧めてきた未公開株の会社がいかに素晴らしいかを説明に来たわけですが、本当に上場するのか?自社が扱ってきた未公開株は今までいくつ上場した実績があるのか?というところには言及しないわけです。
とにかく未公開株を売ること。それだけです。
そもそも未公開株とは?
未公開株とさっきから書いていますが、そもそも未公開株って何なのか?
読んで字のごとくという感じもしますが、要するに市場に出回っていない(公開されていない)株のことです。
そもそも株って、会社の資金調達手段です。
「会社を作ってこういうことしたいんだけど、誰か興味のある人でお金出してくれないかなぁ?」といっていろんな人からお金を集め、そのかわりに株を発行する。会社は事業をして売上を出し、先ほどお金を出してくれた人にお礼として配当金を支払う。
おおよそこんな感じですね。
いま日本には100万を超える株式会社があるわけですが、実際に上場しているのは約4000社。1%にも満たないわけです。
つまり、上場していない残りの株式会社すべてに未公開株があるわけです。
この続きはまた次の更新で。
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