なぜ市場は中国経済の動向を無視し続ける間違いを犯したのか
みなさんどうも中国経済。同国の不況についてずっと警鐘を鳴らし続けてきた@xi10jun1です。
米国での中国恒大集団の破産申請が取り沙汰され、ようやく市場が本格的に中国経済の動向に意識を向け始めました。
今更遅いのでおそらく手痛いダメージを追うことになると思いますが、なぜ市場はこれほどまでに中国経済を無視し続けたのか。
米金利の動向ばかり追っていた市場
ここ1,2年の市場の関心事は米金利の動向でした。
昨年のジャクソンホールからずっと続いている利上げ鈍化期待、そして今年前半からは利下げ期待と、とにかく米金利の動向でばかり市場が上下していたんです。
なにより身勝手だと思うのは、それを織り込んでいた点です。FRBもといパウエル議長から再三『利上げ鈍化はない』とする要旨のアナウンスがあっても、それでも利上げ鈍化や利下げの話題が出てくる。
そしてFOMCで期待剥落の下げを起こす。そんな間違いを何度も繰り返して、ここ2,3か月でようやく期待上げは薄れてきました。
そうしているうちに中国経済の低迷は忘れ去られていき、先日の米国での中国恒大集団の破産申請でまるで『まさかこんなことが起こるとは』と言わんばかりのリスクオフムード。
もう愚かとしか言いようがありません。足元の景気の実態を疎かにし過ぎた報いを受けるべきしょう。
中国の不況のニュースはまだまだ続く可能性大
恒大集団以外にも中国の不動産関連では景気の悪いニュースが出ています。
例えば碧桂園。恒大集団と同じ大手の不動産会社で、ここは社債の利払いができなくなっていたり、経営危機に陥っていたりとキナ臭いニュースが出始めていました。
そもそも碧桂園は中国最大の不動産開発企業と目されるほどの大企業なので、その影響は中国恒大集団よりも大きくなることが示唆されています。
もちろん中国政府も黙って見ているわけではなく、金利引き下げなどの策を講じてきているのは想像に難くない。ただ、それをやってきてもなおこの不況というわけなので、有効な手立てに乏しい可能性が高いんです。
まとめ:新たなチャイナショックに備える
中国の不況は不動産だけではなく、若年層の失業率の高さも相まって、国としての経済に不安が広がっている状況です。
訪日外国人旅行客のうち、かつて爆買いと言われた中国人の数が減っているのを見聞きします。そういうニュースでも中国人の爆買いの話はほとんど出てきません。
おそらく新たなチャイナショックが起こる可能性が高いので、備えておきたいです。
~注目:M&Aマッチングサービス~
現在、景況感の悪化に伴い、M&Aマッチングサービスで事業やサービス、メディアを売却する動きが出ています。下記記事に詳細をまとめましたので、資金繰りの案としてご検討ください。
→[2020年最新版]事業や資産の売却(資金繰り)に使えるM&A(事業継承)マッチングサービスまとめ
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