フィッチ・レーティングスの米国債格下げの影響は軽微なのか?

ブログ

みなさんどうも米国債。思わぬ角度からの悪材料にびっくりした@xi10jun1です。

今週、大手格付け機関のフィッチ・レーティングスが、米国債の格付けを最上級の「AAA」から「AA+」に引き下げたことが話題となり、市場は全面的な売りの様相となりました。

以前にも似たようなことがあったのですが、果たして今回の影響はどの程度になるのか。

フィッチ・レーティングスの米国債格下げ

今回フィッチが米国債を格下げした主な理由は、政治的な二極化、財政赤字の悪化、債務負担の高まりとしています。

アメリカの政治はそもそもが民主党と共和党で二手に分かれているんですが、債務上限問題でギリギリまで両党が議論をしていた点がくすぶっている様子。

それに伴い財政赤字の悪化も懸念されているわけで、格付け機関としては『最上位のAAA相当の国で起こることか?』といったところでしょう。

現時点では2011年に同じく米国債の格下げを行ったS&Pも「AA+」の状態で、同大手格付け機関のムーディーズは最上位のAaaに据え置いています。ただ、もしかするとムーディーズも格下げを行う可能性はあります。

アメリカ側はこの格付けに不満を持っているものの、やはり毎年のように債務上限問題が起こるような状態は健全とは言いにくいかと。

市場への影響は軽微か?

そんなニュースが出た上に、2011年のS&Pの格下げで全面安となった過去を踏まえると、当面の市場はリスクオフになるかと思われます。

当時とは状況が違うんですが、少なくとも短期的には売り圧力に押される展開が続くでしょう。

国債ですから金融市場への影響は大きいですし、ロシアやアルゼンチンのような国ならともかく、世界一の経済大国の債権が格下げされるのはネガティブサプライズとしては十分機能するはず。

もちろん長期的には影響は軽微と見ています。

2011年の格下げから10年経過したアメリカの株価がそれを証明していますし、格下げと言ってもAA+は上から2番目ですので。

ちなみに日本はフィッチがA、S&PがA+、ムーディーズがA1と、世界ランクは25位に位置しています。格付け機関から見ると、アメリカは日本よりまだ健全度が高いんです。

まとめ:短期的な影響にとどまるがムーディーズに注意

この結果を受けてムーディーズがどう動くかに注目ですね。

唯一アメリカを最上位のAaaにしていますが、いずれ格下げを行うようなことがあれば再び市場は短期的な下落に見舞われそうです。

今すぐに金融市場が不安定になることは考えにくいものの、アメリカのリスクに注意が必要です。

~注目:M&Aマッチングサービス~

現在、景況感の悪化に伴い、M&Aマッチングサービスで事業やサービス、メディアを売却する動きが出ています。下記記事に詳細をまとめましたので、資金繰りの案としてご検討ください。

[2020年最新版]事業や資産の売却(資金繰り)に使えるM&A(事業継承)マッチングサービスまとめ

スポンサーリンク


※このメッセージは1年以上前の記事(当記事最初の更新は2023年8月5日)に出るものです。最新の情報と異なる可能性がありますので、公式サイトへアクセスするか別途お調べください。

ブログ

Posted by jun