[TWA用]Google Playでアプリが配信停止(スパムに関するポリシーの違反判定)されたときの解決方法の一例
みなさんどうもTWA!Google Playの審査に恐れおののく@xi10jun1です。
ブログやサイトをGoogle Playに配信することができるTWAですが、その審査はなかなか厳しいようで、手持ちサイトの1つが『スパムに関するポリシーの違反』により停止状態になってしまいました。
今回はこの停止状態になったときに対処方法について、解決方法の一例を紹介します。
Google Playから『スパムに関するポリシーの違反』によりアプリ配信停止措置を受ける
今回TWAにしたのが、福島市をテーマにした地域ブログ『しふくま』です。
当ブログもTWAによってGoogle Playにリリースしたので、そのまま地域ブログも同じアカウントからリリース手続きをしました。
参照:ワードプレスのサイト・ブログをTWA対応(アプリ化)してGoogle Playに配信する方法と手順(PWAからのアプローチ)
ところが。
え?
停止!
メールにも停止措置の案内が届いていました・・・。
原因は『ウェブ表示スパムやアフィリエイト スパム』とのこと。
『ウェブ表示スパムやアフィリエイト スパム』による停止
Google Playではアプリの審査に通らないときの判定として、否承認、削除、停止、警告の4段階を設けています。なお、それぞれの違いについてはPlay Console ヘルプをご覧ください。
参照:アプリがGoogle Playから削除された – Play Console ヘルプ
今回はこのうち停止の判定を受け、その理由が『ウェブ表示スパムやアフィリエイトスパム』でした。
参照:ウェブ表示スパムやアフィリエイトスパム | スパム | スパムと最低限の機能 – Developer Policy Center
Google Playに異議申し立て
しかし停止状態になっても焦ってはいけません。
『Google Playの旦那ぁ、こんなお裁き、あっしは納得できねぇでさぁ!肩の桜吹雪が泣いてるぜ。』と、遠山のGoogle Playさんに異議申し立てをすることができます。
先ほどの→アプリが Google Play から削除された – Play Console ヘルプページ下部に、再審査請求について説明とアクセスが用意されているので、そこから専用の入力フォームのページに行けます。
しかし、注意書きも。
アプリが再度有効になるのは、何らかの誤認があり、その後の再審査でアプリが Google Play プログラム ポリシーとデベロッパー販売 / 配布契約に違反していないことがわかった場合のみです。
思い当たる節を修正しよう
フォームに申請する前に、思い当たる節を修正します。
実はこの審査の最中にAmazonタイムセール祭りがありまして、そのための施策(セール中やで~というお知らせ)をサイト内に行っていました。
もしかしたらこれがアフィリエイトスパムとして判定されたのでは?と思い、施策を急遽取りやめ。また『もしや』と思う箇所も修正し、再審査することになりました。
再審査請求フォームに入力
思い当たる箇所の修正をしたら、再審査請求フォームに必要事項を明記していきます。
アプリのパッケージ名は、管理画面のアプリのところに記載されています。
これですね。
そして『アプリを再度有効にすべきとお考えの理由』のフォームに、その旨を書き込みます。
アフィリエイトの施策について『ち、違うんや。ただワイはお知らせしたかっただけや。ほんまや!』と書き、目薬を差して涙を流し土下座しながら送信しました。
アプリ停止の本当の原因:所有権が確認できない
しかし審査の結果、判定は覆りませんでした。
お奉行の目は欺けなかったのです。
~完~
ではなく、理由はこうです。
詳しく審査した結果、お客様のアプリの主な目的がウェブサイト https://shifukuma.com/ の表示を提供することであると判明したため、アプリを元に戻すことはできないとの結論に至りました。
ウェブサイトの所有者や管理者に無断でウェブサイトの表示を提供することを主な目的とするアプリは、Google Play に公開するとウェブ表示スパムやアフィリエイト スパムに関するポリシーの違反となります。
今回の審査では、元のブランドやコンテンツの所有者とお客様との関係を確認することができませんでした。このような方法でコンテンツを再配信することについて、サイトの作成者またはコンテンツの所有者から許可を得ている場合は、お手数ですがそのことを立証する書類をご提出くださいますようお願いいたします。
つまりアフィリエイトの施策が原因ではなく、サイトの所有者が僕であることが分からなかった(誰かのサイトを勝手にアプリ化して配信しようとしていると思われた)からスパム判定によって停止された、とのことだったのです。
最初に言ってくれぇ・・・。
しかし文面をよく見ると、『サイトの作成者またはコンテンツの所有者から許可を得ている場合は、お手数ですがそのことを立証する書類をご提出くださいますようお願いいたします。』と、まだ希望があることが分かりましたので急いで書類を用意します。
サイトの所有権を立証できる書類(pdf)
さて、ここが一番の問題です。
サイトの所有権を立証できるもの、具体的に何を用いれば良いのでしょうか?
例えば、サイトの制作を誰かに依頼したもののその所有権が自分にある場合、それについての請求書や見積書、契約書といった書面があれば『あなたのサイトですね。』ということが立証できます。
ところが自分で立ち上げて所有するサイトの権利を証明するのって、意外と難しいんですよ。そんな書面はありませんし、スクリーンショットでサーバー内部などを撮影しても「要素の検証」などでウェブページが改ざんができることを踏まえれば、証拠能力としては疑問があります。
そこで今回は、地域ブログのドメインを契約したときの請求書、ならびに既にアプリとして公開したブログ『ゆとり世代の投資家jun』のドメインの請求書も落とし、それらを異議申し立てのフォームにアップロードして再度申請を試みました。
その理由は、請求書にはサーバー(ちなみに僕が使っているのはエックスサーバー)のアカウントIDが記載されているからです。
既にアプリとして公開したブログ『ゆとり世代の投資家jun』と、地域ブログ『しふくま』のドメインを管理しているサーバーのアカウントIDが同じなら、所有者が同一人物つまり所有権が証明できます。
さらに念のため、Google Search Consoleでウェブサイトを登録する際のメタタグの設置(ドメイン直下にhtmlファイルをアップロードする方法)も行い、『ゆとり世代の投資家jun』と地域ブログ『しふくま』のhtmlファイルへのリンクの明記もしました。
両サイトとも同じアカウントのGoogle Search Consoleで所有権を確認しているので、アクセス先で同一のhtmlファイルが読み込まれれば所有者が同じであることが明示できるからです。
というわけで、請求書(pdf)2つとhtmlファイルの2段構えで再審査請求をしました。
再審査で承認されたら再配信の手続きをしよう!
無事審査が終わり、異議申し立てが承認されました!
これで公開できるんですが、その際は改めて配信手続きを行います。
手順はメールの通り
- Play Console にログイン
- アプリを選択
- [ストアでの表示] → [ストアの掲載情報] を選択
- [アップデートを送信] または [アプリを再送信] をクリック
です。
アプリの画面に入るとダッシュボード内が表示されるようになっています。
あとは手順通りのページに行き、アプリを再送信すれば再審査になります。
なおボタンが薄くなって押せないときは、どこかの入力箇所を少し変更します。プライバシーポリシーのURL末にあるスラッシュ(https://shifukuma.com/privacy-policy[/]←これ)1つを消すだけでもOKです。
ただし再審査があるので、再び3日ほどの時間がかかるようです。
3日後、無事にアプリが公開されました!
よかった・・・。
まとめ:審査は厳しいけどリリースまで諦めないで!
Google Playの審査はそれなりに厳しく、2020年2月には広告ポリシー違反で600ものアプリが削除されています。
参照:Google、アプリストアから約600本のアプリを削除 広告ポリシー違反で – ITmedia NEWS
この厳しさは年々増していくでしょうし、中途半端に儲かるからとアフィリエイトサイトに用いようとするとアカウントごとBANになる可能性もあり得るでしょう。
ですが、真摯な情報発信に努めていれば何の問題もありません。どうかリリースまで諦めないでください。
というわけで無事、地域ブログもGoogle Playにリリースすることができました!
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