『複業のトリセツ』レビュー!実際に複業をこなす人たちは何を大切にしているの?
みなさんどうもサイドワーク!複業の投資でお金減ってる系男子の@xi10jun1です。
近頃は副業解禁やフリーランスなど、働き方を変えようとする動きが活発です。でも実際何をどうすればいいのか、具体的にイメージができない人も多いのではないでしょうか?
そんな方におすすめなのが、染谷昌利さんの著作『複業のトリセツ』です。
『複業のトリセツ』概要
- 著者:染谷昌利
- 出版社:DMM PUBLISHING
- 発売日:2018年9月28日
『複業のトリセツ』は、複業をテーマにした書籍です。
先行きが不安な現代。国は働き方改革を掲げ、副業を解禁する企業が登場し始めてきました。すなわち会社に頼らず、自分の力で仕事をしていく必要性が出てきたのです。
そのためには片手間の副業ではなく、もう1つの本業を自ら生み出していかなければなりません。
この書籍には、会社に勤めながら別の仕事もする方法やその種類、実際に複業をしている人へのインタビューなど、これから『複業』される方のためのモデルケースが掲載されています。
全体レビュー:複業の具体的なイメージが掴める
要するに『将来のためにも複業やったほうがいいよね』って話なんですが、そのために必要な知識、方法、どうあるべきかが具体的に示されています。
『片手間の作業でお小遣いを稼ごう』ではなく、もう1つの本業です。なので会社員と同レベルの仕事を、自分で生み出すにはどうするか。
その意味ではこのトリセツ(取扱説明書)を読みこなしていけば、『自分はどうしようか』という答えが見つかると思います。
特に読むべきところ:複業を実践している人たち
『じゃあ、複業やってる人って何してるの?』って話ですが、そこも実際に複業をしている方へのインタビューで分かります。
- まわりの反応
- 会社員としての立ち回り
- 複業としての在り方
- 会社組織の問題点
- 『ウチの会社は複業に対してこうアプローチしている』
こういった部分が詳細に書かれていますので、複業をする前後のイメージも湧きやすくなっています。
もっとここが読みたかった:『結局都会の大企業やIT業界だけの話でしょ?』にどう対処していくか
副業解禁や働き方改革の話題を見るたびに思うのは、『結局都会の大企業やIT業界だけの話でしょ?』という点。本書に限らず雑誌やテレビを見ても、『地方の中小企業や非IT業界』の例が少ないように感じます。
在宅ワークやパラレルキャリアといった新しい働き方をするためには、まわりの理解、会社の理解、業界の理解といった多方面の同意が必要になります。
もちろんやるかやらないかは自分次第です。けれど「新しい働き方がしたいです!」と手を挙げて、「おぅ分かった。どんどんやれ!」と背中を押してくれる環境が、果たして日本にどれだけあるでしょうか?
あるいは労働集約型の業種、例えば介護や医療といった非ITの業界人が複業をするにはどうすればいいか。
このへんは書籍の範疇からは逸脱しそうな気もしますが、そんな踏み込んだ内容も読みたかったなと。
まとめ:複業を『本業』として行う意識が成功か失敗かの差を生む
本書は複業をテーマにしていますが、これを『金を稼ぐ方法』とだけ捉えてしまうと歪みが生じます。
例えばアフィリエイトだって、本来は企業の良い商品を広め、それをネット上の困っている人に結びつけることで収益が得られる仕事です。でもお金を稼ぐことばかりがクローズアップされた結果、不正や詐欺が横行し『アフィカス』などと呼ばれる不信を招いたと言えます。
複数の本業と書いて『複業』ですから、『本業』として行う意識が成功か失敗かの差を生むはず。目先の収入からだけで始まる複業では、良い結果は得られないでしょう。
そのために必要な情報が、この書籍には詰まっています。特に複業を実践している人たちの考え方は、頭に叩き込んでおきたいですね。
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