『No.1ストラテジストが教える 日本株を動かす外国人投資家の儲け方と発想法』レビュー!彼らの動向を知らずに投資はできない!
みなさんどうもストラテジスト!株式の売買大好きな@xi10jun1です。
前回染谷昌利さんのオンラインサロン『ギガ盛りブログ飯』を経由して、株式会社秀和システム様の『毎月100万円以上の報酬を本気で狙う為の【アフィリエイト】上級バイブル』を献本していただきました。
今回は日本実業出版社様より、僕のブログのメインテーマに関わる本『No.1ストラテジストが教える 日本株を動かす外国人投資家の儲け方と発想法』を献本していただきましたので、レビューしていきたいと思います。
『No.1ストラテジストが教える 日本株を動かす外国人投資家の儲け方と発想法』概要
まずは概要から。
- 著者:菊地 正俊さん
- 出版社:日本実業出版社
- 出版日:2017年12月10日
菊地正俊さんは、みずほ証券エクイティ調査部チーフ株式ストラテジストとしてご活躍されている方です。これまでも『外国人投資家が日本株を買う条件』や『外国人投資家の視点』といった、外国人投資家をテーマにした書籍を多数出版されています。
本書はその中でも、とりわけ近年の市場に対して外国人投資家がどう動いてきたか、日本株やアベノミクス、日銀をどう評価しているのか、などが中心にまとめられています。
難易度的には投資の中級者~上級者向けの本ですね。パッシブ運用やアクティブファンド、MSCIといった基本的な用語についての説明は一切ないので、初心者向けではありません。
書籍全体レビュー:外国人投資家の考え方と動きの生々しさの鮮明度が高い
普通に投資先の企業名も出てくるあたり、彼らの考え方や生々しさがよく伝わってくる本ですね。
よく言われる、ROEやスチュワードシップ・コード、コーポレートガバナンスや日銀のETF買いについて、彼らがどう思っているのか、今日本の市場の何に注目しているか、などといったことがとても分かりやすく書かれています。
あとはテーマ株ですね。AIやロボティクス、インバウンドなどの関連株に外国人投資家はどう評価しているのか。
ストラテジストの肌感覚として記載されているあたり、面白くもあり『あぁ、日本ってそうだよねぇ。』と共感するところもあり……。
また世界各国の外国人投資家が網羅されています。
それこそアメリカのブラックロックやフィデリティ、イギリスのベイリーギフォードにシュローダー、シンガポールの政府系ファンドGIC、日本だと旧村上ファンドから分かれたレノ、ストラテジックキャピタル、エフィッシモキャピタルにいたるまで、運用資産総額やその方針、エピソードに至るまでまとめて知ることができます。
こうして外国人投資家の投資の思考性がまとまっている本、なかなかなかったのでとてもありがたいです。
外国人投資家の日本市場・日本株・政府・日銀への不満
本書で特に目立っていたのが、外国人投資家の日本市場、日本株、政府・日銀への不満の様子でした。
ざっくりまとめると、日本のこんなところがご不満の様子。
- 日銀のETF買い
- 企業の株式持ち合い
- 解雇規制緩和の遅延
- カジノ解禁遅延
- 低いROE
- 自社株買い減少
- 不透明な相談役や顧問
この他にも不満な点が多数あるようですから、それは本書で確かめてください。
逆に言えば、これらの不満が解消されれば日本株は買われる余地があるということです。なのでその買われる株の目星をつけるのに、本書は役立ちますね。
まとめ:外国人投資家の動向知らずして日本株中長期投資での成功は難しいでのは?
本書は読み物としての本というより、『プロのストラテジストが日本の個人投資家たちに向けて書いた外国人投資家の動向レポート』として捉えたほうが正確だと思います。
普通に投資してるだけじゃ、彼らの動向を知る機会はほぼありませんからね。
そしてアノマリーも含め、逆に彼らの動きを逆算して投資するためのヒントを本書からたくさん見つけられました。
とりあえず『東証の売買シェア6~7割を占める外国人投資家の動きを知らずして、投資で本当に儲けられるのだろうか?』と僕は考えているので、定期的に読み返すためにこの本は手元に置いておこうかな。
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