“出口治明×安藤美冬 「出口さん、お金って何ですか?働くって、どういうことですか?」”に参加してきました!
みなさんどうもWorking!パソコンで働く@xi10jun1です。
ライフネット生命の会長兼CEOとしてご活躍の出口治明会長と、フリーランスとして多方面でご活躍の安藤美冬さんによるトークイベント"出口治明×安藤美冬 「出口さん、お金って何ですか?働くって、どういうことですか?」“に参加してきました。
お金に不安を抱えた若者がはびこる昨今の日本。僕らはどうやって生きていけばいいのか、お金の不安とどう向き合うかについて、お二人のお話を伺ってきました。
- 1. “出口治明×安藤美冬 「出口さん、お金って何ですか?働くって、どういうことですか?」"概要
- 1.1. 形式
- 1.1.1. 安藤さん:本を出すきっかけは?
- 1.1.2. 安藤さん:歴史の部分も面白かった
- 1.1.3. 安藤さん:古今東西、不安や悩みはあった?
- 1.1.4. 安藤さん:大手に勤めていたころ、友人が高額な保険料を支払っていた。不安に立ち向かうにはどうしたら?
- 1.1.5. 安藤さん:国が破たんするなど、仕組みが壊れれば不安は解消されるのでは?
- 1.1.6. 安藤さん:お金の基本って何ですか?
- 1.1.7. 安藤さん:投資は無くなってもいいお金でやるものだけど、それも難しい
- 1.1.8. 安藤さん:20代30代で自分を高めるのに出口会長は何を?
- 1.1.9. 安藤さん:保険で積み立てを選んでいる人が多い?どうする?
- 1.1.10. 安藤さん:投資についてはどのように?
- 1.1.11. 安藤さん:保険ができた経緯って?
- 1.1.12. 安藤さん:保険を上手に使うには?
- 1.1.13. 安藤さん:就業不能保険についての見解は?
- 1.1.14. 安藤さん:お金の情報は何を信じれば?賢い情報との付き合い方は?
- 1.1.15. 安藤さん:(仕事がなくなるという)メディアの論調は変だと思うのですが?
- 1.1.16. 安藤さん:人生はプランニングしない方が楽しい。キャリアアップよりキャリアスライドでは?
- 1.1.17. 安藤さん:何を信じていいかわからないときは?
- 1.2. 質問コーナー
- 1.2.1. ・保険会社を立ち上げたきっかけは?
- 1.2.2. ・権利収入について見解を
- 1.2.3. 寄付についての見解を(←僕が質問しました)
- 1.2.4. ・お金の使い方と働き方について
- 1.2.5. ・子供の教育で悩んでいる。もし今の時代で出口会長にお子さんがいたらどう育てる?
- 1.2.6. ・国は本当に最高の金融機関なの?
- 1.2.7. ・伊勢志摩サミットはどんなふうに見てた?
- 1.2.8. ・お二人の今後のビジョンは?
- 1.2.9. ・仕事をしていて他人の目が気になる。どうすれば?
- 1.2.10. ・不安なときはどうすれば?不安が不安を呼んで混乱したときはどうすれば?
- 1.2.11. ・LGBTが保険を選ぶときのアドバイスを
- 1.2.12. ・最近行って面白かったところは?
- 1.2.13. ・採用時、30歳まで新卒扱いにしている理由は?
- 2. 感想・まとめ:お金の不安は自分の頭で考えることで解消せよ!
“出口治明×安藤美冬 「出口さん、お金って何ですか?働くって、どういうことですか?」"概要
イベントの概要はこちらです。
イベント名:"出口治明×安藤美冬 「出口さん、お金って何ですか?働くって、どういうことですか?」『働く君に伝えたい「お金」の教養: 人生を変える5つの特別講義』(ポプラ社)刊行記念"
日時:2016年6月13日 20:00~22:00
料金:入場料1,500円+ドリンク代500円(前払い)
場所:本屋B&B 世田谷区北沢2-12-4 第2マツヤビル2F
公式ページ:出口治明×安藤美冬「出口さん、お金って何ですか? 働くって、どういうことですか?」『働く君に伝えたい「お金」の教養: 人生を変える5つの特別講義』(ポプラ社)刊行記念
地図:
イベントの目的
お二人に、今、不安にあえでいる若者に必要なお金リテラシーや、一生自分で稼げるようになるためのキャリアの積み方について語っていただきます。
お金の不安を吹き飛ばし、人生を悔いなく楽しみ尽くすための極意を、聞き手の皆様と一緒に学んでいけたら幸いです。
引用元:出口治明×安藤美冬「出口さん、お金って何ですか? 働くって、どういうことですか?」『働く君に伝えたい「お金」の教養: 人生を変える5つの特別講義』(ポプラ社)刊行記念 | 本屋 B&B
形式
今回は安藤さんが出口会長に質問していくなどして話を盛り上げていく形式でしたので、大事な部分だけ箇条書きにてレポートしていきます。
安藤さん:本を出すきっかけは?
出口会長:
- 出版社に誘われた。
- 若い編集者(会場にもいらしていた27歳の方)にお金の不安を相談された。
安藤さん:歴史の部分も面白かった
出口会長:
- 人間の脳はたいして進化していない
- 今も昔も考えることは一緒
- 人間は変わっていないが、昔の人は、世界は何を考えていたかを知ることは重要
安藤さん:古今東西、不安や悩みはあった?
出口会長:
- 昔はメディアがなかった分、不安もそんなになかった
- 今はメディアが発達していて、不安が増幅されている
- 昔のほうがのんびり暮らせていたのでは?
安藤さん:大手に勤めていたころ、友人が高額な保険料を支払っていた。不安に立ち向かうにはどうしたら?
出口会長:
- 難しくない
- 情報が本当かどうかを考える
- 仕事がなくなる?と話題だが、我々団塊の世代は今後急速にいなくなる分、ポストが空く
- 年金がもらえない?も、無駄に心配する必要はない
- もしものときは政府を作り変えればいい
- 不安に思うのはリテラシー不足、勉強不足が原因
安藤さん:国が破たんするなど、仕組みが壊れれば不安は解消されるのでは?
出口会長:
- 国が破たんすると、世直しのきっかけにはなるが、コストが大きすぎる
- 仕組みを作り直すことは時間をお金がかかる
- 選挙に行くなど、ソフトランディングな方法はたくさんある
安藤さん:お金の基本って何ですか?
出口会長:
- 昔読んでいた辞書のような読み物(アンブローズ・ビアスの『悪魔の辞典』)に「お金は使うこと以外には役に立たない」とあった
- お金を使うこと、使う楽しさを大事にすること
- まずは衣食住を考える
- 本書の財産三分法を参考に
安藤さん:投資は無くなってもいいお金でやるものだけど、それも難しい
出口会長:
- お金を殖やすのにお金を使わない
- 株投資などで100万円を2億円にするのは難しい
- 100万円を英語、プログラミング、その他自分の好きなこと・やりたいことなどに自己投資するほうがはるかにリターンが大きい
安藤さん:20代30代で自分を高めるのに出口会長は何を?
出口会長:
- 1週間に本を何冊も読んだ
- 世界を旅するなどしていた
安藤さん:保険で積み立てを選んでいる人が多い?どうする?
出口会長:
- 72のルールで考える
- 72÷金利=資産が2倍になる年数
- 金利が1%なら、資産が2倍になるまで72年かかる
- 今の金利なら倍になるまで石器時代級の時間がかかる
- 金利が低いのに金利では増えない
安藤さん:投資についてはどのように?
出口会長:
- 投資の原則は安く買って高く売るだが、その安いときが分からない
- ドルコスト平均法で買っていく
- それなら大きな資産はいらない
- 投資は売買したことを忘れるくらいがちょうどいい
安藤さん:保険ができた経緯って?
出口会長:
- 700年前のヴェネツィアで貿易のために生まれた
- 船の貿易はリスクが大きいので、チャレンジしたい若者を後押しするため
安藤さん:保険を上手に使うには?
出口会長:
- みんな入っている健康保険は掛け捨て
- 共済にいいものがある
安藤さん:就業不能保険についての見解は?
出口会長:
- 独身でも所帯持ちでも、働けなくなるのが一番困る
- 社会人なりたてなら、就業不能保険に入るだけでもOK
- ライフステージに合わせて徐々に保険を考えていけばいい
安藤さん:お金の情報は何を信じれば?賢い情報との付き合い方は?
出口会長:
- ベストセラー(よく売れる本)は怪しい
- 例えば英語は、結局自分で苦労して勉強しないと身につかない
- 自分の頭で考えること
安藤さん:(仕事がなくなるという)メディアの論調は変だと思うのですが?
出口会長:
- 仕事がこの先どうなるかわからない
- 自分がやりたいこと、好きなことをやるのがいい
安藤さん:人生はプランニングしない方が楽しい。キャリアアップよりキャリアスライドでは?
出口会長:
- 会社を選ぶのは、恋人選びと一緒
- 置かれた場所で咲けないなら、咲ける場所に移動すればいい
- ブラック企業もさっさと辞める
安藤さん:何を信じていいかわからないときは?
出口会長:
- 自分で経験したこと、見たことを大事にする
- 実体験で判断
質問コーナー
来場した参加者からの質問コーナーもありましたので、こちらも紹介します。
僕が質問したものもあります。
・保険会社を立ち上げたきっかけは?
出口会長:
- 若い世代の所得がとても低い
- これでは結婚もできなければ子供も生まれない
- 彼らを支援したい思いから
・権利収入について見解を
出口会長:
- 不動産はあるけど、今は余っている
- 知識があるならやってもいい
- いろいろやり方はあるけど、自分が好きなことや興味のあることをやればいい
寄付についての見解を(←僕が質問しました)
出口会長:
- 海外で寄付の文化が根強いのは、宗教が関係している
- 日本は宗教的にそういう側面がないので、寄付の文化が乏しい
- また日本は歴史的にあまり貧富の差がなく、一億総中流と呼ばれるほど
安藤さん:(それをふまえ)日本は今二極化と呼ばれているが、それを解決するには?
出口会長:
- 教育をなんとかすること
- 日本は先進国の中でも教育にお金をかけていない側面がある
- また子供の貧困をなんとかしなければならない
・お金の使い方と働き方について
出口会長:
- あるカップルが2人で会社を経営していたが、仕事を受けすぎていて喧嘩が絶えなかった
- あるとき自分たちはどうしたいかを考えた
- 自由に生きるために、余分な仕事を断るようにし、人生が豊かになった
- 生き方とのバランスを考えるのが一番
・子供の教育で悩んでいる。もし今の時代で出口会長にお子さんがいたらどう育てる?
出口会長:
- 基本的には放任する
- 子は親の背中を見て育つ
- 親ができることは扶養することや、子の好きなことを与えてやること
安藤さん:義務教育でお金の勉強ができない
出口会長:
- 教育とは、自分の頭で考えることと最低限のリテラシーを身につけるもの
- 当たり前のことを教えることが大事
・国は本当に最高の金融機関なの?
出口会長:
- 租税負担が実はまだまだ低い
- そんななかで国を運営している
- 消費税の増税が話題だが、消費税が一番平等に課税でき、且つ一番脱税しにくいシステム
・伊勢志摩サミットはどんなふうに見てた?
出口会長:
- 天気がよかった
- 現地の酒蔵のお酒がネットで紹介されると、わずかな期間で1年分の注文が入ったらしく、驚いた
・お二人の今後のビジョンは?
安藤さん:
- 10年後など長い先のことはプランニングしない
- 世の中の変わるスピードよりも先に変わるのは自分
- 3年サイクルで動く
- これまでは国内、これからは海外を中心に
出口会長:
- 自分も長期プランは立てない
- ライフネット生命を大きくすること
・仕事をしていて他人の目が気になる。どうすれば?
出口会長:
- 他人の目が気になるのは仕方ないこと。
- 何らかの行動を起こすのは、池に石を投げこむようなもので、必ず波紋が生まれる
- それはトレードオフの関係なので、他人の目を気にしすぎていたら何もできなくなってしまう
・不安なときはどうすれば?不安が不安を呼んで混乱したときはどうすれば?
出口会長:
- 自分で納得することが大事
- 腹落ちしないと不安は解消されない
- 腹落ちするまで続けてみる
・LGBTが保険を選ぶときのアドバイスを
出口会長:
- 保険の原点は何かのときの備え
- LGBTであってもそれは変わらない
- 収入の多いほうに然るべき保険をかければいい
・最近行って面白かったところは?
安藤さん:
- ブータン
- 子供に瞑想する時間・文化があって面白かった
出口会長:
- 佐渡島
- 地域おこしは人がいないと意味がない
- 人間は面白いところに集まる
・採用時、30歳まで新卒扱いにしている理由は?
出口会長:
中途採用と同じで多様な人材を確保するため
感想・まとめ:お金の不安は自分の頭で考えることで解消せよ!
出口会長と安藤さんのお話を聞いて、やっぱり自分の頭で考えないと人生楽しくないよな、と痛感しました。
今はいろんな情報が溢れていて、取捨選択の技が必要になっているのでしょう。お金の不安は、そうした情報にどう立ち向かっていいかわからないからこそ起きるのです。年金や保険もそうです。
いたずらに不安に思うだけでは、人生うまくいきません。リテラシーや勉強が不足したまま、自分の頭で考えられないままでは、一生お金の悩みに振り回されて終わってしまいます。
これが若者にはびこるお金の不安の正体なんだ、と今回のイベントで気がつくことができました。20代として、これからも日々勉強を重ね、よりよいお金付き合いをしていきたいと思います!
ちなみに。
今回のイベントの鍵となる出口治明会長の著書"働く君に伝えたい「お金」の教養 人生を変える5つの特別講義“にサインをいただきました!
最後になりますが、登壇してくださった出口治明会長と安藤美冬さん、お忙しいところ貴重なお話ありがとうございました!
~注目:M&Aマッチングサービス~
現在、景況感の悪化に伴い、M&Aマッチングサービスで事業やサービス、メディアを売却する動きが出ています。下記記事に詳細をまとめましたので、資金繰りの案としてご検討ください。
→[2020年最新版]事業や資産の売却(資金繰り)に使えるM&A(事業継承)マッチングサービスまとめ
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