“コンサルタントは決算書のどこを見ているのか”読了!正しい企業価値の読み方とは?

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みなさんどうもコンサル!簿記は1級勉強して止まってしまった@xi10jun1です。

投資に役立つかと思ってこんな本を買いました。

簿記や会計の本って”読み方”は書いてあるのですが、”どう読むか””どう読み取るか”について、専門的な知見で書かれているものって意外に少ないんですよね。

ということで、今回は”コンサルタントは決算書のどこを見ているのか”について、感想などをレビューしていきます。

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“コンサルタントは決算書のどこを見ているのか”概要

まずは著書の概要です。

本書は、決算書の数値をいかに読み取るか、どうすれば企業価値の本質を見抜けるか、ということに重点が置かれています。

一見すると業績がいいかのような数字であっても、実は望ましくない経営状況が隠れてるかもしれない。逆に見た目に悪い数字でも、必要な投資をした結果かもしれない。

そういった数字や企業の行動を表面的に捉えるのではなく、きちんと中身を見抜きましょうというのが本書の目的です。

そして著者の安本隆晴氏は、現在のあずさ監査法人を経て自身の会計事務所を設立後、ユニクロ(ファーストリテイリング)の監査役としてご活躍された方です。現在はアスクルやリンク・セオリー・ジャパンなどの監査役を務めていらっしゃいます。

※2014年の書籍なので、若干情報が古いかもしれません。

感想1:全体的に少し難解

読み物としては全体的に難解ですね。

テーマがテーマだけに致し方ないですが。

書籍前半は簿記会計に携わったことがある方、その後半は既に会社経営をされている方だと、すんなり読みこなせるかもしれません。いずれでもない方だと、読みこなして理解するには、かなり時間がかかるでしょう。

(-ω-).。o(あれ?簿記やったのに読むのに時間がかかったぞ・・・。)

ちなみに読んでて面白かったのは、マンチェスター・ユナイテッドの決算書ですね。海外の決算書(本書では翻訳されています)はあまりお目にかかれないので、移籍金や契約金が会計上どのように処理されているのか、興味深い内容でした。

これくらい内容が濃いので、読みごたえは十分です。

感想2:投資家は決算書には載らない”見えない無形資産”を意識するべきだと感じた

本書で着目すべきは、決算書に載っていない資産として挙げられている”見えない無形資産”。これがどれほどのものなのかを把握することは、投資で高いパフォーマンスを上げるのに必須であると感じました。

例えば、本書で紹介されている松竹。

松竹といえば映画や演劇事業が有名ですが、本書では同社の版権や放映権について述べられています。

ところが同社のIR→(http://www.shochiku.co.jp/company/ir/statement/)で決算書を読むと分かりますが、版権や放映権といった記述はどこにもないわけです。

こうした”見えない無形資産”は数字では表れてこないものなので、企業価値を計るのに必須の要素なのだということですね。

反面、具体的にどれが”見えない無形資産”で、それがどれだけあって、どのように存在するものなのか、このあたりは決算書からは読み取れません。なので、企業のビジネスモデルや業態をよく研究しないと、”見えない無形資産”は見えてこないだろうなという意味で、少し難しさを感じました。

ただこうした”見えない無形資産”って、コンビニやスーパーなど、身近なビジネスでも見つけられるかもしれませんよね。

「ここのコンビニはこれがいいな」とか、「ここのスーパーはここがイマイチだな」とか。そういったリアルと、業績やビジネスモデルとを照らし合わせれば、”見えない無形資産”も見えてくるかもしれません。

まとめ:企業の本質を見抜ける投資家になりたいなら一読すべし!

本書は特に、ファンダメンタルズを重視される方や、中長期の投資をされる方向けですね。

中長期の投資でより良いパフォーマンスを出すためには、市場の様子や買い場を見極めること以上に、綿密な企業分析が欠かせません。そこには必ず”見えない無形資産”があり、それに気づくためのヒントを得るのに、この本は役に立ってくれました。

また、会計の専門家であり、且つ上場企業の監査役も務めた実績を持ち合わせている安本隆晴氏の知見が、この本にはぎっしり詰まっています。

投資家のみならず、経営者や管理職の方なら一読の価値アリです!

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