ワードプレスのテーマ(テンプレート)・ドメイン・サーバーの勘定科目は?
どうも!コツコツと帳簿をつける@xi10jun1です。
先日購入したワードプレスのテーマを経費にすべく、会計ソフトに入力したら手が止まりました。
ワードプレスのテーマって、一体何の勘定科目にすればいいんだべ?
ワードプレスのテーマ(テンプレート)は何の経費になる?
腱鞘炎になるほど検索しても、経費の勘定には「ワードプレス料」なんて科目は存在しませんでした。
こういうときは、ワードプレスのテーマ(テンプレート)は何のためのものかを考えましょう。
ワードプレスのテーマは何に使うもの?
ワードプレスのテーマは、サイトを運営するために購入した「モノ」です。
無形ですが「モノ」ですよね。
ということは、経費の勘定科目で考えると、備品、消耗品などといった科目が近いでしょうか。
このように用途で考えると、近い科目が浮かび上がってきますよね。
間違いなく旅費交通費ではありませんので、悪あがきは止しましょう(;^ω^)
ワードプレスのテーマ(テンプレート)は無形固定資産か費用か
ところが!
今、無形ですが「モノ」ですよね、と書きましたが、それなら無形固定資産とも考えられてしまうのが僕の脳みそ。
無形固定資産とは、固定資産の中でもモノとしての形を持たない資産のこと。
例えば、著作権、特許権などが挙げられます。
そして無形固定資産中でも、ワードプレスのテーマ(テンプレート)が資産に値する可能性があるのは、ソフトウェアでしょう。
ワードプレスはCMS(Contents Management System)ですから、そのテーマは、システムを動かす無形の型(テンプレート)とも見て取れるのであります。
答え:ワードプレスのワードプレスのテーマ(テンプレート)は消耗品費
安心してください、費用ですよ!
見出しの通りですが、今回のワードプレスのテーマ(テンプレート)に該当する勘定科目は、消耗品費です。
なぜかというと、ワードプレスのテーマ(テンプレート)は、次の要件を満たすからです。
消耗品費とは、取得価額が10万円未満、または使用可能期間(法定耐用年数)が1年未満のものを指しています。
つまり今回購入したワードプレスのテーマ(テンプレート)の料金は8,377円なので、無形固定資産にはあたらないってことです。
もし無形固定資産となるなら、10万円以上の金額を払っていないと対象になりません。
さらに、僕のような青色申告者の場合、
青色申告者である中小企業者の少額減価償却資産の特例の場合には、取得価額が30万円未満の減価償却資産についても、その取得価額の全部の金額を一括して消耗品費勘定などを使用して費用計上することができます。
となります。
この「少額減価償却資産の特例」については、こちらのサイトが大変参考になりますので、ご確認ください。
https://biz.moneyforward.com/blog/kojin-kaikei/special-case-petty-depreciable-assets/
ドメイン代やレンタルサーバー代は勘定科目があいまいでもある
続いて、ドメイン代やレンタルサーバー代って、勘定科目のうちどれにあたるでしょう?
パッと見は通信費に見えますよね。
でも予めお金を払って契約してから使うので、決算を境に、ドメインとサーバーを使った期間(通信費)とこれから使う期間(前払費用)でも処理できそうです。
前払費用とは
一定の契約に従い、継続的に役務(サービス)の提供を受けるために費用を支出したが、当期においてまだ提供を受けていない役務に対して支払われた対価を管理するための勘定科目をいう。
この説明、まんまドメインとレンタルサーバーに当たるような気がしてなりません。
例えば、こんな仕分けが必要なのでしょうか?
契約時
通信費 200 現金 200
決算前(修正仕訳)
前払費用(前払通信費)140 通信費140
決算後(期初)
通信費140 前払費用(前払通信費)140
答え:税理士・会計士に聞こう!
前払費用の説明を見ると、このような処理の方が正しい気もします。
しかし短期前払費用の特例を用いることで、一括で費用化することも可能です。
参照→No.5380 短期前払費用として損金算入ができる場合|法人税|国税庁
ただネットを調べると判断があいまいな記述が目立ちますので、確実な処理をするためにも、税理士か会計士に相談、あるいは各税務署で相談されるのがよろしいかと存じます。
まとめ:会計処理で悩んだら専門家へ
ワードプレスのテーマ、ドメイン、サーバーといったweb上のものは、見解が今一つ統一されていないようです。なので使っている会計ソフトの会社、あるいは普段お世話になっている顧問の税理士や会計士にお問い合わせしてみましょう。
あと僕が今使っているのは、クラウド会計ソフトです。
ネット上に帳簿が存在するので、自動で銀行残高を取得して帳簿に付けてくれたり、決算時も自動計算してくれたりするのでミスも少なく、青色申告なんて"ちょちょいのちょい"で終わります。
※2020年10月追記:軽減税率やインボイスなど面倒くさい税金の話も出てきているので、対処できるプロを「税理士ドットコム」で探しておきましょう。
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