日経平均最高値更新の裏で気になる日銀のETF問題。
みなさんどうもETF。今度はこのETF問題が出てくると予想している@xi10jun1です。
日銀のETF買いも先日の金融政策決定会合で終了がアナウンスされましたが、市場が歪むと批判が出たこれをどうするつもりなのか。
仮に市場での処分となれば株安を招きかねないので、動向が注目されます。
日銀のETF売り?
植田総裁は3月21日の国会答弁にて、ETFについて「ある程度時間をかけて検討したい」と発言しています。
かれこれETF買いを続けて残高は37兆円という規模になっていて、時価にして60兆円というとんでもない含み益の資産になっているわけです。どれくらいのお金かというと、日本国民全員を対象に1人あたり50万円配れるくらいのお金です。ください。
しかしこれを処分するとなると非常に難しい問題が出てきます。
まず当然ですが、丸々時価のまま売れるわけがありません。こんな規模の資産を一気に市場で売却なんてしたら、日経平均どころか世界の市場は大混乱です。取引は停止、国内外の年金や大手金融機関も大損ですし、世界経済への影響は計り知れません。
そもそも中央銀行の仕事は金融システムの安定ですから、「ETFを利益確定させます」なんて口が裂けても言えません。それを示唆することも市場が敏感に反応しますからね。
とはいえずっと持ち続けるのも問題。かねてよりETFによって日銀が大株主となってしまうことの歪みが指摘されていましたからね。
今のところ正式なアナウンスはされていませんが、政府系の金融機関への移管や、ETFの分配金の一部を今後予定しているであろう利上げ後の金利の支払いに伴う損失に備えた引当金に充てる案などが出ている模様。
なので「日銀のETF売り」という事態はあまり考えにくいかなと。
まとめ:未だに決まらない難しい問題
おそらくETF買いを始めた10年以上前からずっと議論しているんでしょうけど、それでも決まらないほどの難解な問題なのかもしれません。
市場への影響はあってはならない、しかし株式という仕組みを歪めている問題もある、とはいえ持ち続けることも望ましくない。
まだまだ解決には至らなそうだ。
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