日経平均の危うい株高と鍵を握る日銀の動向
先週の日経平均もまた派手に上がっていましたが、これほどの上昇は正直怖さしかありません。
急騰そのものよりも日銀の動向次第で総崩れがあり得るからです。
日銀は緩和路線を継続するようですが、場合によっては中央銀行発のドカ下げも・・・。
政策金利の上昇の可能性
昨年12月、黒田総裁だった頃に日銀が公表した『長期金利の上限を0.25%から0.5%に引き上げる』という話題が、実質的な利上げとして市場に捉えられ大きく株価が下落したことがありました。
この時の市場は『まさか』な状態だったので、かなり衝撃的なニュースだったのを覚えています。
ただその後の金融政策決定では緩和路線維持となるなど、日銀の政策については今まで通りに戻ったんですけどね。
とはいえ、いつまでも緩和路線というわけにもいきません。
物価安定目標の2%は原材料費の高騰に伴うものではなく、賃金の上昇によってもたらされる、つまり経済の自然な流れとして物価が上がることが望まれています。
政府もようやくそうした賃金上昇について対策を打って出ているので、そうした効果が現れてきたら政策金利の上昇も可能性としては出てきます。
今株価が上がっているのは海外マネーの流入によるもの。日本が緩和状態というのもありますが、その多くが他の海外市場よりも安定感があると見込まれてのもので、経済を評価されているわけではないのです。
ぶっちゃけ、日本がアメリカのように物価が上がる国でこの株高なら納得できるんですが、そうではないのでね。なので海外市場が落ち着いてきたあたりを見計らって株価が下がると見ています。
まとめ:日銀の金融政策の点検がどうなるか?
日銀のこれまでの金融政策について、点検を行うと新総裁の植田氏が就任後に発言していました。
黒田総裁時の10年の政策を見直したときに、『これを改善しよう』という話になって、株安になる可能性のある政策が出ないとも限りません。
日銀の金融政策決定会合をよく注視しておかないと。
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