クレディ・スイスよりも市場が金融危機のスピード感に無頓着なのがリスク
みなさんどうもクレディ・スイス。金融危機を招くのが金融機関では無いかもしれないと想定する@xi10jun1です。
クレディ・スイスにまで波及した銀行の信用問題ですが、そもそもの発端はシリコンバレー銀行の早すぎる破綻です。
ネットの発達でこれまでより情報の伝播が早すぎるんです。
シリコンバレー銀行のスピード破綻の本質
かつてのリーマンショックの経験から、アメリカの金融機関ではかなりの規制が設けられるようになりました。市場規模から考えてもシリコンバレー銀行の破綻では金融システムは揺らぐことは考えにくいかと。
個人的に問題視しているのは、その破綻に至るまでのスピードです。
日本でもかつて豊川信用金庫の取り付け騒ぎが起きたことがありますが、たった1週間程度で倒産寸前まで一気に話が進みましたからね。それが現代ではネットで起こるわけですから、そのスピード感たるや凄まじいでしょう。
実際、事の発端である18億ドルの損失発表から破綻するまでわずか36時間、たった1日半でしたからね。スマホで一気に情報が伝わり、同デバイスで預金者が一気に資金を引き出しましたから。
なので金融機関がどうこうよりも、このスピード感が今のリスクの本質だと見ています。
早すぎて内容を十分に精査できない
市場は今クレディ・スイスの話題で持ち切りですが、これも場合によってはえらいスピードで市場が動きますよ。
何の情報が出るにしても、こちらがその内容を精査して判断するまでの時間もなく事が運ぶわけですから。それが好材料ならいいですが、悪材料なら悲惨な結果になるでしょう。
仮にシリコンバレー銀行の破綻と同程度のスピードとなるなら、猶予は36時間。まるで災害時の人体の生存確率のようですが、それだけ今のネット社会はスピードがあるということ。
まして取り付け騒ぎなんてあまり見聞きしないだけに、対応が遅れたらと思うとゾッとしますね。
まとめ:スピード感がリスクの本質
なので金融機関のリスクそのものよりも、今は情報の伝播が早すぎて対応できないことのほうがリスクとしては大きいのかなと。
金融機関の信用リスクにばかり目が行きがちですが、このネット社会が故のリスクも考慮しておきたいですな。
それにしても、クレディ・スイスは大丈夫なのか?
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