菅首相辞任で株価上昇の理由と2021年秋の自民党総裁選で株価への影響はどうなるか?
皆さんどうも総裁選。株式市場の大幅高に驚いている@xi10jun1です。
菅政権発足から1年で首相が総裁選不出馬という実質辞任となった我が国の総理ですが、これで株価が上がるというのもなかなか複雑です。
これは菅政権の評判が悪かったというより、リスク後退と期待上げでしょうね。
政権交代リスク減と経済対策期待上げ
菅政権になってからの地方選挙は、自民党にとって苦戦続きというより負け続けていました。おそらく総裁選不出馬の決定打になったのが横浜市長選での敗北でしょう。
コロナ禍の政治への不満が結果となって表れてしまった形ですが、こうした流れが続いてきたことが、株価にとっては今後の衆院選に向けての不安材料になっていたようです。
このままいけば、万が一にも政権交代されてしまう、つまり経済対策やコロナ対策がリセットされてしまうのでは?と。
しかし菅首相が総裁選不出馬を表明したことで、これまでの流れを断ち切り、新たな総裁候補たちによる公約の発表と総理誕生が待たれる展開とりわけ追加経済対策もあり得ると期待感が出てきました。それにより、政権交代されるリスクも減ったのでしょう。
一番焦っているのが野党で、菅政権の状態で勝ち続けていた地方選挙の勢いが止まることになります。総裁選は17日告示、29日投開票となっていますので、10月頃を予定している衆院選を前に新しい首相が誕生することになりますから、現状維持をしたい国民にとっては下手に政権交代するリスクを避けるべく与党である自民党に投票しやすくなるかなと。
その意味で考えても、政権が安定する点、新たな総裁もとい首相による追加経済対策が期待できる点から、株価が上昇する動機づけとしては考えられるかなと。菅政権の評判が悪かったから辞任を好感して上がった、なんて単純な理由ではなさそうですね。選挙の戦略としてのタイミングもばっちりです。
新たな総裁と首相誕生で株価は上がるか?
問題は総裁が決まったあとに株価が上がるかどうか。
現状、菅首相が総裁選不出馬になったことで株高になったのは期待上げです。つまり新総裁が誕生した段階で『事実で売り』も出やすい状態ではありますね。
ただその総裁候補が追加経済対策を発表するなど、財政出動に積極的な姿勢で臨むのならば株安も限定的になるかもしれません。
なにより、世界的に見ればコロナ対応としては成功しているほうの日本、まして五輪まで滞りなく開催している状態ですから、経済の回復期待から買われる可能性が高いです。
まとめ:株価下落のリスクは中国
もし株価が下がるとしたら、相変わらずの外部要因でしょう。
特に中国。
中国経済の減退リスクや対中摩擦の激化が突発的に起きると、急落もあり得ますね。どのみち冬季北京オリンピックのボイコット問題がこれから先に起こり得るでしょうし、アメリカもテーパリングが始まりますから。
要警戒ですね。
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