アフターコロナの相場で金融市場のテーパータントラムを警戒すべきか考察
みなさんどうもテーパータントラム。為替取引は現在含み益の@xi10jun1です。
ワクチン接種が進みはじめたアメリカは既に経済活動が活発になっていまして、アフターコロナに向けた動きが活発のようです。
そこで心配されるのがテーパータントラムと呼ばれる現象です。
テーパータントラムとは
テーパータントラムは「テーパリング(Tapering:直訳は先細りのことで、金融市場では量的緩和で行われる資産買い入れを縮小する出口戦略のこと)」と、「タントラム(Tantrum:直訳は癇癪のこと)」を組み合わせた造語になります。
もう少し分かりやすくすると、『要人発言や国の政策(厳密にはそのような報道)によって量的緩和の終了が示唆されたことで起こる金融市場の急変動のこと』ですね。
直近の事例では、2013年に起こったバーナンキ・ショックが該当します。
バーナンキ・ショックによる株安
バーナンキ・ショックと呼ばれる現象が起きたのは、2013年5月22日当時FRB議長だったバーナンキ氏による議会証言と同年6月19日のFOMCがきっかけでした。
こちらは当時のダウ平均株価の値動きですが、2013年5月22日の同氏議会証言のあと、そして同年6月19日のFOMCのあとと2回株価が下落しています。
ちなみに日本はというと。
2013年5月22日以降にダウの下落を受けて大きく下げたものの、6月19日はそれほど大きな反応はなく、その後は株価が回復していきました。
今にしてみるとそれほどのインパクトは感じられないかもしれませんが、当時はアメリカ側から量的緩和の縮小発言自体が初めてのことだったので混乱が生じたのです。
アフターコロナでテーパータントラムを警戒すべきか?
で、今回もテーパータントラムが起こるのでは?と金融業界は警戒しているわけですが、少なくともFRBからはそのような事態は起こらないのでは?と思っています。
前回のこともありますし、何より今回はFRB側から『テーパリングについては慎重にコミュニケーションを行い、実際にそのような場合になるならばかなり前もって市場に伝える』という趣旨の発表を繰り返し行っています。
とりわけ今回はコロナ禍でかなり大胆に金融緩和を行ったわけですから、仮に前回と同様のテーパータントラムが起きた場合、予想がつかない株価下落を引き起こしかねないと見ているのでしょう。バーナンキ・ショックの二の舞は避ける意向が見えますね。
まとめ:ただしバイデン・ショックに注意
少なくともFRBからは起こる可能性が低いという話であって、バイデン政権下ではもしかしたら起こりうるのでは?と僕は見ています。
それこそ今年の5月、現在米財務長官を務めるイエレン氏が『(経済成長加速によって)金利は上昇する可能性が高い』との見解を示した発言を受けて、一時的ではありますが金利上昇と株安を招く一幕があったわけです。
FRBは過去の経験があるから対処できるでしょうけど、現政権下ではどうか?
バイデン・ショックあるいはイエレン・ショックか、いずれにしても警戒は必要ですね。
~注目:M&Aマッチングサービス~
現在、景況感の悪化に伴い、M&Aマッチングサービスで事業やサービス、メディアを売却する動きが出ています。下記記事に詳細をまとめましたので、資金繰りの案としてご検討ください。
→[2020年最新版]事業や資産の売却(資金繰り)に使えるM&A(事業継承)マッチングサービスまとめ
スポンサーリンク
当ブログのスポンサー