『「数字」が読めると本当に儲かるんですか?』レビュー!管理会計ができなきゃ儲からない?
みなさんどうも黒字経営!久々に会計の本を読んだので、また簿記1級の勉強がしたくなった@xi10jun1です。
前回、染谷昌利さんのオンラインサロン『ギガ盛りブログ飯』を経由して、サンクチュアリ出版社様の『イラッとされないビジネスメール 正解 不正解』を献本していただきました。
実践がてら、早速ASPのキレイなお姉さんとメールのやり取りをし、良好な関係を築けております♪
今回はですね、再び日本実業出版社様の書籍『「数字」が読めると本当に儲かるんですか?数字オンチのための「儲かる会計が肌感覚でわかる本」』を献本していただきましたので、こちらをレビューしていきたいと思います。
『「数字」が読めると本当に儲かるんですか?数字オンチのための「儲かる会計が肌感覚でわかる本」』概要
- 著者:古屋悟司(ふるやさとし)さん
- 案内人(公認会計士):田中靖浩(たなかやすひろ)さん
- 出版社: 日本実業出版社
- 出版日:2017年4月1日
著者の古屋悟司(ふるやさとし)さんは、実在する花屋「ゲキハナ」の代表を務めていらっしゃる方です。
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本書の内容は、この古屋さんの失敗体験を元にした管理会計のお話。
“管理会計"というとなんだか難しいように思いますが、本書の言葉を借りれば"利益のシミュレーション"です。
売上や費用を戦略的に計算(シミュレーション)して調整することにより、リアルな儲けを生み出す。それが管理会計なのですが、税務会計と違ってややとっつきにくい分野でもあります。
それが本書ではどのようになっているのか。こちらでレビューしていきます。
全体レビュー:サクサクと読めて難しい記述は限定的
全体の6~7割が会話形式なので、サクサクとテンポよく読めますね。難しい表現は最低限にとどめて難易度を下げており、計算も分かりやすい数字しか用いていません。
「さぁ、会計を理解しよう!」という、会計本にありがちな構成になっていないため、とっつきやすいと思います。
“会計初心者"という著者の視点で書かれているので、『あー、あるある。で、このあとこれを管理会計でどうするんだろ?』と、主人公と一緒の気分になりながら読み進められます。
良い点1:会計用語の丁寧かつ的確な例示
固定費をニート、変動費をストーカーと称するなど、会計用語とその意味・性質まで的確に捉えて例示している箇所があって、とても理解しやすいですよ。
普通の会計本だと、会計に慣れている人が想定読者になります。なので固定費はこれとこれとこれ、変動費がこれとこれ、といったような事例しか書かれていないことが多いのです。
会計初心者で数字が苦手という、"よくある質問"を擬人化したかのような主人公と会話の構成も、管理会計初心者には優しい設定です。
良い点2:赤字体質から脱却していくプロセスのリアリティさ
管理会計を学んだ主人公がさっそく赤字経営の立て直しに取り組んでいきますが、それこそ限界利益という"魔法のメガネ"の効果が随所に出てきます。
売れている商品が実は首を絞めていて、逆にそうでもない商品がなかなかの利益率だったとか。
そうやって読んでいるうちに、『あー、なるほど。じゃあうちのところならアレがああなって・・・』と、自然と自分に置き換えて読んでいけますよ。
ただ単に"管理会計で黒字化しました"じゃなくて、そこにある紆余曲折もリアリティがありますね。
残念な点1:業界や業態ごとの目安となる限界利益も知りたかった
本書は花屋さんの実話がメインになっていますが、限界利益について知るにあたり、業界や業態ごとの目安というか傾向とかも知りたかったかなと。
細かい数字じゃなくても、例えば飲食店なら"このくらいの限界利益が業界平均で、陥りやすいミスはこれとこれだから、こうすると利益が出やすい傾向がある"とか。
残念な点2:もう少し図があるともっと分かりやすい
文章は分かりやすいのですが、全体的にもう少し図や表があれば嬉しかったですね。
例えば限界利益率を1%上げたときと、逆に下げたときの営業利益の対比とか。
いかに"数字オンチ"でも、表やグラフでなら視覚的に理解できますから。
その意味で行くと、こうした会計の本によくある"数字を当てはめて電卓をたたくだけで、誰でも○○が分かる表"的なものもあると、より実用性が増したかなと思います。
まとめ:売上だけで経営は成り立たない!
事業を始めると、日々の売上(帳簿)や税金のことといった、税務会計にばかり気を取られてしまいます。
が、事業者が本当にすべきことは、儲けるための戦略的な計算である管理会計なんですね。税務会計は専門家にお任せできますが、管理会計は儲ける戦略の話なのでそうはいきません。
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