粉飾決算と脱税の手口の違いってかなり単純!女の子にかっこよく説明しよう
今年も粉飾決算やら脱税やらニュースが出てきそうなので、今のうちに知っておきたいですよね。
こういうときにスパッと女の子に説明できると、投資家の地位が上がるってもんです('ω’)
なので、今回は粉飾決算と脱税の具体的な違いについて解説します。
粉飾決算とは?
粉飾決算というのは、簡単に言えば「数字のかさ増し」です。
ここでいう数字とは、利益のことです。
粉飾決算の目的
粉飾決算の目的は、儲かっているように見せること。
つまり、利益を多く見せることにあります。
なぜ粉飾決算をするのかというと、企業には利益を多く見せなければならない相手がいるからです。例えば僕のような投資家、あるいはお金を借りている銀行、または取引先などです。
「うちの会社は、このように儲かってますから大丈夫ですよー」って、良い心象を持ってもらうため。
粉飾決算の例
例えば、10億円の売り上げがある会社があって、経費が11億円かかったとすると、損益は1億円の赤字となります。
これでは取引先の心象が悪くなる可能性がががが・・・。
「や~べぇ、お得意さんが減るぅ(´・ω・`)」と、経営者は禁術を使って、売上を12億円と計上しました。
すると不思議なことに、1億円の黒字に!
これが粉飾決算です。
ほら、売上に記載された「数字のかさ増し」によって利益がでましたよね。
実際には、複雑な取引によって数字のかさ増しが行われますので、なかなか見抜くのが難しいのです。
脱税とは?
一方脱税とは、簡単に言えば数字の削減です。
ここでいう数字も利益のこと。
脱税の目的
脱税の目的は、支払う税金を減らすことです。
いわゆる節税と違うのは、合法か不法かということです。節税は合法的に支払う税金を減らすことですが、脱税は不法な方法で支払う税金を減らす、または免れることです。
脱税の例
例えば、10億円の売り上げがある会社があって、経費が9億円かかったとすると、損益は1億円の黒字となります。
しかし、このままでは高~い税金がかかってしまいます。
ちなみにここでは例として、資本金が1億円を超える企業とし、そのとき適用される法人税である25.5%をもとに税額を計算します。
※簡略化しています。
よって、1億円の黒字なので2,550万円の税金がかかることになります。
「う~わ高っ( ゚Д゚)ちょ、ちょ待って!」と慌てた経営者。
今度も禁術を使って、売上を9.5億円と計上しました。
すると、黒字は5千万円になりますから、税金が1億円の利益のときの半分になり、1,275万円となりました。
これが脱税です。
ただし、これは不法に売り上げを減らした場合です。
節税策を講じて、同じように利益を減らした場合は合法です。
粉飾決算と脱税の違い
ここまで粉飾決算と脱税について解説してきましたが、具体的に何が違うのかもう分かると思います。
粉飾決算は利益を多く見せること、脱税は利益を少なく見せることなんです。
対義語とも呼べるかもしれませんね。
例えば、オリンパスの事例は、過去の損失を不正な会計処理によって粉飾したものでした。
上で書いた例ほど単純な取引ではありませんが、利益を多く見せようとした点は同じで、まさに「粉飾」です。
まとめ:粉飾決算と脱税もう間違えない!
今回この記事を書いたのは、昨年のエナリスのような会計不祥事が今年も増えるかもしれないと思ったからです。
今年はIPOの案件が100件を越えるのではと噂されていますから、特に粉飾決算は起こる可能性が高いです。
そういうときに、合コンとかでサラッと粉飾決算と脱税の違いを答えられるようにしておくと、もしかしたら女の子に評価されるかもしれませんよ!
参考文献
今回参考にした文献はこちら。
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