FOMCで利上げ鈍化しても株価が上がらない理由の考察
みなさんどうもFOMC。市場の間違いに辟易している@xi10jun1です。
先日のFOMCにて利上げ鈍化がなされましたが、市場の反応は限定的でした。
予想通りで織り込まれているってのもありますが、そもそも論として・・・。
株高になる決定打的な材料が未だに無い
昨年からアメリカの利上げの相場になっていたので、株式市場にとっては苦痛の相場でした。
住宅ローン金利が一時7%になるような強烈なインフレ対策の利上げだったので、株価なんて上がるわけがありません。そもそもウクライナ侵攻だって未だに続いていて、少なからずロシアの核の脅威もある状況ですのでね。
そんな中でトレンドが変わるくらいの強烈な株高材料が全然出てきていない。これが2023年になっても未だに続いているんですな。
例えばウクライナ情勢の停戦、中国経済の回復、利上げから利下げへの転換などなど。
このくらいの状況が出てくれば相場の転換もあり得ます。現行の株を下げる悪材料が無くなるわけですからね。
しかしこのいずれも、見通しがまったくありません。
日本の利上げに注目
で、昨年日銀から金融政策の変更がアナウンスされ、相場が急変動したことは記憶に新しいです。
これによって市場では新たに『日本でも利上げがあるのでは?』という疑念が生まれました。これにより、当面の日銀の金融政策決定会合にて、金融緩和路線の終了やマイナス金利の撤廃を意識せざるを得なくなったのです。
こうなると市場の判断は難しくなります。アベノミクス以降、市場は金融緩和一直線でしたし、そうでない相場の知見が薄れています。
何より現状の新興市場、とりわけIT株やグロース株への影響はあるでしょうし、アメリカが利下げに転じても株高にならない可能性が出てきたことが株価の抑制になりかねないし。
まして3月に現在の黒田総裁が任期満了となって、日銀総裁が変わるわけです。どういった人選になるか予測がつかないですし、次の総裁になった人物がどのような判断を下すのかも未知数ですし。
アメリカのようにハト派やタカ派と目される人物で相場が動くのなら、利上げに近しい発言をしてきた人が総裁にあれば相場は再び苦しくなる可能性もあります。
まとめ:4月以降に相場が急変か
昨日ですがアメリカの雇用統計が良かったので、再びドル高円安に動き出してしまいましたね。
インフレが収まらない場合は想定外に利上げが長期化する可能性もあるので、利上げ幅の鈍化も材料になりにくくなるかも。
そのへんも想定しておかないと、株のドカ売りで巻き込まれそうだ。
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