「勝つ投資負けない投資」読了!中長期向け、取引スタイルの軌道修正に最適な1冊。
どうも!株の無い土日に潤いがなくなってきた@xi10jun1です。
有名な個人投資家である五月(片山晃)さんと、ファンドマネージャー小松原周氏による共著「勝つ投資負けない投資」を読みました。なんかアマゾンのレビューがひどいことになっていますが、開示請求とか結局どうなったんだろ?
とりあえず、今回はこの本をレビューしていきたいと思います。
感想1:軌道修正のヒントとして最適
まず全体としての感想は、「軌道修正のヒントとしては最適」だということ。
株を始めると、最初は調子良かったりコツコツ儲かっていたり、ビギナーズラックがあるもの。僕も初めて買ったヤフーで儲かった時は、タンスの角に小指をぶつけるくらい嬉しかったですねぇ。
ところが取引を繰り返すうちに、いつか必ず失敗します。
つまり損失を出すということですね。
このときに「何故?」と問い次の取引に生かすわけですが、それをやらないで「なにくそ!次は取り返す!」となってしまうことがあります。かつての僕です。
なぜ損したのか。
それが株を始めたばかりの頃や、損失が続くようになってくると、理由が分からなくてすごく悩むんですよ。
この本は、その原因を突き詰めるためのヒントが随所にあります。自分の取引スタイルに問題があったのか、決算を織り込んだ株価の上昇を見抜けなかったのか、まだ損切りにビビっているのか。
なので、読み進めるたびに「あ、だから損したのか」と感じられるのではないかと思います。
感想2:中長期的な投資が得意な人向け
それから、全体的に見ても「中長期的な視点」が重視されています。
ウンウンとうなずくことが多くて、勉強になりましたね。
特にファンドマネージャーの視点で書かれた、機関投資家の投資のあれこれについてが面白かったです。
仕事として投資をされる方が、どのような視点で投資を決定しているのか。そのプロセスや葛藤、だからこその個人の強みなどが明確にされています。
一方、既に何十年も相場に慣れ親しんでいる人や、短期売買が得意な方には少々物足りなさを感じる内容かもしれません。既視感と言えばいいのか、「もっと突っ込んでほしい」といったサプライズは少ないかもしれません。
しかし、書籍にはこのような一文も。
Mは実力や実績は組織の中でトップクラスの投資家でしたが、どんな人からも謙虚に学び、自分の頭で納得がいくまで考え抜く姿勢を持っていました。
引用元:「勝つ投資 負けない投資」より
何かを学び続けて自分で考えぬく姿勢は、決して相場に限った話ではないですからね。こういった文章もあちこちにありますので、決して無駄ではないと思います。
まとめ:兼業で投資をされる方、中長期の投資をしたい方向けの正統派書籍
全体的に中長期投資向けの書籍ですが、損失が続くときの解決策や、取引スタイルの軌道修正を提供してくれる本じゃないかなと思います。
個人投資家の視点を持つ五月(片山晃)さんと、ファンドマネージャーの視点を持つ小松原周氏。実力のある両氏それぞれの失敗と経験が詰まっているんですから、ヒントがないわけがない!
投資の本というとバフェットとかオニールばかりに目が行きがちですが、こうした国内の投資家が出されている本もなかなか面白いですよ。
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