あやしい投資話を勉強するゆとり世代:和牛オーナー編pt1
前回まで→あやしい投資話を勉強するゆとり世代:未公開株編Pt3を書いてきました。
次はIPOについて書こうと思ったのですが、もうみんな知ってますよね?とくに怪しいとかそういうことはもうないと思いましたので、割愛して次に進みます。
次はタイトルの通り、「和牛オーナー」です。
和牛のオーナーってあんまり聞いたことないですね。でも、あれかな。金の無い若い世代に話が回ってこないだけかもしれませんね。
しかし、戦後最大の詐欺事件とまで言われる、この名前なら聞いたことあると思います。
安愚楽牧場の和牛オーナー
筆者の藤原さんは、この安愚楽牧場の案内を見て、その条件の良さに驚いていました。
・1口30万円で年間9000円の配当。
・2年後に元金返還
利回りは3%です。銀行の利率が0.02~0.03%ですから、かなり高利回りな投資商品です。
それに魅力的なのは「オーナー」という響きです。
絶対誰かに自慢しちゃうでしょ!「俺、和牛のオーナーなんだぜ!」って、女の子に気前よく焼肉を奢るんですよきっと。
しかし、みなさんご存知の通り、この和牛オーナー、すなわち安愚楽牧場は破たんします。
被害者数約7万人。
被害総額は4000億円を超えたそうです。
これもやっぱり若い人には関係のない話だったわけです。そもそもお金がない上に、こういった投資商品の話って証券会社なり銀行なり、上得意のお客さんにしか回ってきませんからね。
そして、その上得意のお客さんって誰かと言うと、お年寄り、とりわけ人生の中で資産運用に携わってきている人々です。
和牛オーナー制度について勉強してみる
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和牛オーナー制度というのは、言ってしまえば「生き物の投資商品」です。
1.まず、牧場から繁殖できる牛を購入します。
2.繁殖させます。
3.生まれた子牛を、牧場に売る(このとき、売却額-飼育費用=配当金が、オーナーに支払われます)。
4.契約期間(安愚楽牧場の場合は2年)終了後、繁殖牛を購入時と同じ値段で元の牧場に買い戻してもらう
一文にすると、「牛を買って飼育して子牛を産ませて、その子牛を利益が出る金額で売却し、売却で得た利益をオーナー(投資家)に配分して、契約の済んだ牛を元の値段で買い取ってもらう、ということです。
この場合、子牛を売ったときにオーナーへの配当金の他に、運営する自分たちの利益の部分も上乗せして売却するでしょう。でないと経営が成り立ちませんから。
まぁ、結論として成り立たなかったわけですが。
この続きは次回です。
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