アメリカのインフレが予想外に長期化した場合に備えるべき理由
みなさんどうもインフレーション。アメリカのインフレが長期化する可能性があると思っている@xi10jun1です。
昨年12月あたりから年明けにかけてアメリカのインフレがピークアウトしているとのニュースが出ていましたが、どうもここ最近はその説も微妙な状況です。
相場も楽観ムードになっているようですが、実体経済をあんまり無視してはいけませんな。
利上げ鈍化に過度な期待を寄せてはいけない
こちらは2022年11月16日~2023年2月17日までのおよそ3か月の日経平均の推移を出したチャートです。
昨年12月中旬に日銀の金融政策の変更がアナウンスされてから下げトレンドになっていましたが、翌年の1月にアメリカの指標発表等によりインフレがピークアウトしているとの見方から株価が回復傾向でした。
しかし2月に入ると再び停滞ムードになっています。
もちろん日銀の新総裁の動向も影響しているでしょうけど、今度は国内でも利上げがあるのでは?という疑念が出始めているのは確かです。新総裁で緩和の出口は?とする記事も同時に出てきましたからね。
当然、焦点はアメリカのインフレもとい金利の動向ですが、これが長期化する可能性を相場はまだ考慮していない様子なんです。
つまり現状の0.25bpの利上げが収まっても、インフレの状況によっては金利を現状維持、もしくは再び上昇させる余地が出てくる可能性です。
仮にそんな状況になるとしたら、株価は想定外として下落するでしょう。加えて日本ではここ最近住宅ローン金利が上昇しだしているので、金利についてはアメリカばかり見ているわけにもいきません。
植田新総裁下の日銀の金融政策がネックに
まだ就任はしていないものの、次の日銀総裁としてほぼほぼ内定状態の植田氏。経歴は金融のプロとして申し分ないものの、やはり注目すべきは日本や世界に対する見方。
ただでさえ今注目されているのは日本の出口戦略ですし、それはすなわち緩和の終了もとい引き締めになります。
これが全然予想がつかない。
ていうか、現状の日本って緩和終了に迎えるほどなんですかね?現在の黒田総裁が10年やっても未だに賃金が上がらないし、国内のインフレは労働に依拠していないただの輸入コスト増によるものだし。
望ましい状態である『賃金上昇による物価高』が実現していない以上、引き締めは時期尚早のはず。
まとめ:日本は緩和継続だがアメリカは引き締め継続か?
個人的な予想ですが、日本はまだ緩和継続としても、アメリカは想定よりも引き締めを継続する可能性があるかなと。
ウクライナ情勢のさらなる悪化、中国の台湾侵攻などなど、不確定要素もまだまだ残っていますからね。
少なくともインフレについての見通しを欧米諸国は見誤ってしまったわけで、想定外を想定しないといけません。
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