サイト売買のM&Aはアクセス数と収益性だけしか見られていない問題
みなさんどうもM&A。サイト売買交渉中の@xi10jun1です。
現在サイト売買を進めている状況なんですが、一般的なM&Aと違って収益性ばかりが評価されているように感じます。
そうじゃない事例もあるでしょうけど、正直、がっかりすることもあるんです。
『カネが稼げるサイトじゃないとM&Aで売買できない』文化のままでいいのか?
一般的にサイトを売却する場合、交渉時に注目されるのは次の2点です。
- 収益性:12か月~24か月の売上高合計額が売却代金の目安
- アクセス数:安定したアクセス数があるかどうか
細かい点を見ていけば、希少ドメインであったり、被リンク数が多かったり、アフィリエイト広告の特単や営業がついていたりといった付加価値も勘案されます。
そりゃあサイト運営もビジネスですから、購入にかかったお金を短期間で回収して収益性を高めたいでしょう。
しかしビジネスの基本中の基本である『人の役に立つ』という視点が、どうもこの業界ではサイト売買に至るまで蔑ろにされているような気がしてなりません。
理念なきサイト運営が多すぎる
率直に言って、何らかの理念を持ってやってるサイトって非常に少数派です。
サイト運営の書籍を探してみれば分かりますが、『副業』『稼げる』『月10万円』のような文言ばかり。それらを入口にして参入してくるのですから、カネが稼ぎたいの一点張りで理念なんて持ち合わせていないわけです。
そりゃそういった本にも『ユーザーの役に立ちましょう』ってのは書いてありますが、だったらタイトルの『副業』『稼げる』『月10万円』なんて文言はおかしいですよね?『サイト運営で人の役に立つ方法』みたいな題名でいいじゃないですか?
それだけ『カネを稼ぎたい人に向けた本ですよ』ってアピールになってしまっているわけで、有象無象の人間をそうやって集めても良い結果になりませんよ。
例えば、『動物の殺処分を無くしたいから、そういうサイトを運営することで世の中の動物たちを救いたい』という人に、『なんかそういうサイトを運営するためのオススメの本ある?』って言われても、勧められる書籍はごくわずかです。
だって、カネ稼ぐ方法が載っている本ばかりですもん。
どうしてサイト運営の業界ばかり、お金を稼ぐ方法でしか魅力を語れないのでしょうか。
だからサイト売買のM&Aにしても、収益性ばかりが評価基準になってしまうわけです。サイトの本質的魅力や『人の役に立つビジネス』としてのメディアではなく、『いかに買った金額を短期間で回収して収益性を高めるか』でなければ交渉の箸にも棒にも掛からないなんて、おかしくないですか?
まとめ:M&Aまで業界不信の原因にならないでほしい
アフィカスなんて言葉が無くならないわけですよ、M&Aでもこの体たらくでは。
いや大事ですよ。収益性もアクセス数も。それがなかったら運営できませんし、株式のような価値の評価基準としての機能もありますからね。
ただ同じくらい大事なはずの運営理念というか、『人の役に立つ』という点が蔑ろにされてしまうのはいかがなものか。
~注目:M&Aマッチングサービス~
現在、景況感の悪化に伴い、M&Aマッチングサービスで事業やサービス、メディアを売却する動きが出ています。下記記事に詳細をまとめましたので、資金繰りの案としてご検討ください。
→[2020年最新版]事業や資産の売却(資金繰り)に使えるM&A(事業継承)マッチングサービスまとめ
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