何故アメリカは現金給付が複数回できて日本はできないのか?理由を探る。
みなさまどうも現金給付!もう1回の現金給付が欲しい@xi10jun1です。
アメリカで1.9兆ドルのコロナ対策の法案が上院で可決し、修正部分を除けば、個人への現金給付が今月中に行われることになります。
ツイッターでは既に『いいなぁ、アメリカ!』的なツイートが散見されますが、なぜ日本は現金給付が1回こっきりで複数回できないのでしょうか?
資本主義の一点張りであるアメリカと社会主義とのハイブリッド型の日本
結論から言うと、アメリカは資本主義のプロなのでお金ガンガン使う派なんですが、日本は資本主義と社会主義のハイブリッド型なのでお金ガンガン使えない国だから現金給付に差が出るんです。
資本主義の全振りで成り立っているアメリカは、社会保険もその資本主義のパワーで補っています。
例えば、高いとされる医療費は、民間医療保険に加入することで補っている点とかですね。仕事もクビにしやすかったり、逆に成功すれば一生かかっても使いきれない資産を築けたり。
そうやってお金をたくさん出す代わりに生きるのに必要なお金は全部その中から補ってね、ということです。
一方の日本は、資本主義の国であるものの社会主義の一面も持ち合わせています。
例えば、国民皆保険制度によって誰でも安価で医療が受けられる点はアメリカとは全然仕組みが違います。現状、正社員であれば簡単にはクビにできないし、定義はともかく成功して財産を築いてもアメリカの規模には劣ることが多いでしょう。
そうやって困ったときの保障はあちこち手厚くする(コストがかかる)代わりに多くのお金はあげられないよ、ということです。
長引く不況で国民も国もお金使わなくなった
ところが失われた30年と言われるように、この国では資本主義の面を疎かにしてきた歴史があります。
例えば氷河期世代や非正規雇用といった、もっとお金をかけるべき場所にリソースを割いてこなかった。票田たる社会主義寄りの政策に重点を置くようになってしまい、資本主義の面にお金をかけることを忘れてしまっているのです。
それが証拠に、出生率の低下が深刻になった今頃になって、焦って氷河期世代の就職を手助けしているんですからお笑いでしょう。
あとは企業や大学の研究開発費にしても、ノーベル賞受賞者が嘆くほどにお金をかけてこなかった。それこそ今回のコロナで、どうして国産のワクチンが諸外国同様のスピードで出てこないのか?って話です。
現金給付ができないのもそう。財務省がプライマリーバランスこと国の収支を黒字化することを目標とするあまり、『今現金給付したら将来世代へのツケが』などと言って財布のひもを固く締めている。
こうして長年にわたる『もっとお金をかけるべき場所や分野や人』に適切なリソースを割いてこなかった悪い癖が、直ることなく来てしまっているんです。
まとめ:資本主義の面にお金を出す
その意味でも、現政権が現金給付できないのは致命的です。
未だに社会主義寄りの政策に偏っていて、資本主義の面を疎かにしている。アメリカでは今回の経済対策で既にインフレや金利上昇懸念が起きているのに、日本は全くそんな気配がありません。むしろデフレの懸念が出ている。
もっと資本主義の面にお金を出しましょう。
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