日銀の金融政策変更が市場にとって予想外の悪影響だと思う理由
みなさんどうも金融政策。日銀の金融政策変更は個人的に予想外だった@xi10jun1です。
日銀が長短金利の操作、すなわち10年物日本国債の上限金利を0.25%から0.5%に引き上げると発表したことを受けて、急激な円高に加えて株式市場は衝撃とばかりに値を下げています。
個人的に想定外だったのは、この決定を黒田総裁が任期中に行った点です。
新総裁が行うものと想定
今年になってアメリカをはじめ諸外国が利上げに踏み切るなか、日本は金融緩和の政策を維持し続けてきました。
イールドカーブコントロールや国内の景気の動向を踏まえても、『急激な環境の変動を望まない』のが日銀のスタンスかなと。
アメリカのFRBにしてもそうですが、そもそも中央銀行とは労働市場や金融市場とのコミュニケーションを重視するものです。急な政策変更は市場の混乱と安定性を棄損するものですし、バーナンキショックのような事例もありますからね。
なので仮に日銀が政策変更を行うにしても、少なくとも黒田日銀総裁の任期期間中に大胆な発表は難しいと踏んでいました。在任期間も10年となれば、政策の方向性がハト派なのかタカ派なのかある程度の予想もつきますし、まして任期終了で新たな総裁はどうなるかって時に今回の発表ですからね。
そりゃ予想外ですわ・・・。
実質利上げの影響
あくまでも利上げではないとしている日銀ですが、そう受け取られた以上は市場はそのように反応しますからね。
ましてこういう動きが1度出てくると、『じゃあ次は何だ?』から『マイナス金利についても言及があるのでは?』となっていくわけで。
その雰囲気が出てきている以上、市場にとってはマイナス材料でしかありません。アメリカの金利の動向だけでも株価が下がってるのに、国内で利上げの話題が出てきたら上げ材料がないですよ。
来年以降、日本の株式市場はより一層厳しい状況になりそうですね。
まとめ:新興株がより厳しく
個人的に一番参ってるのが新興株への影響です。
前述の通り、アメリカの利上げの影響から下がっていたハイテク株やグロース株の株価が、さらに売られそうな状況です。
直近の上昇もこの3日で全戻しのような状況になっていますので・・・。
~注目:M&Aマッチングサービス~
現在、景況感の悪化に伴い、M&Aマッチングサービスで事業やサービス、メディアを売却する動きが出ています。下記記事に詳細をまとめましたので、資金繰りの案としてご検討ください。
→[2020年最新版]事業や資産の売却(資金繰り)に使えるM&A(事業継承)マッチングサービスまとめ
スポンサーリンク