ソレイジア・ファーマとセレスポの個人投資家向けIR説明会参加レポート
みなさんどうもモーニングスター!朝8時起きの@xi10jun1です。
モーニングスターが主催する個人投資家向けIR説明会が仙台でありまして、たまには行ってみようかなと参加してきました。
今回説明を伺ったのは、ソレイジア・ファーマとセレスポです。
モーニングスター主催個人投資家向けIR説明会概要
まずは概要から。
- 日程:2017年8月24日(木)
- 時間:12:30開場、13:00開演
- 会場:ホテルJALシティ仙台2階ローズ
- 住所:宮城県仙台市青葉区花京院1-2-12
地図
タイムテーブル
当日のタイムテーブルは下記の通りです。
- 第1部 会社説明会 13:00~13:50 ソレイジア・ファーマ株式会社
- 第2部 株式講演会 14:00~14:50 株式会社セレスポ
- 第3部 株式講演会 15:00~15:50 杉村富生の『富を生む』"新"成長株投資!
今回僕は別の用事があるので、2部まで聴講しました。
以下、ソレイジア・ファーマ株式会社と株式会社セレスポについて、大事だと思ったところのみ箇条書きでレポートしていきます。
ソレイジア・ファーマ株式会社:代表取締役社長 新井好裕 氏
・バイオベンチャーの類型、当社のバイオベンチャーとしての特徴
- バイオベンチャーには、製品開発型と創薬技術提供型
- ソレイジアファーマは製品開発型
- 開発に関しては失敗が多い業界
- 成功事例もあり、アメリカでは10兆円ほどの時価総額にもなっている
- 武田薬品で5兆円
- 日本で最も成功した創薬ベンチャーはそーせいだが、時価総額は1,564億円
- ソレイジアファーマは334億円
- ある程度お金が無いと事業が成り立たない
- 伊藤忠やアメリカのMPMによる事業基盤の構築
- 実務経験のあるスタッフを雇っている
- 開発成功確率の高さ(通常は1万分の1程度と言われる。技術革新のおかげで近年確率は上がってはいる。)
- 自販したほうが利益率が高いので自販体制をとっている。中国支社など。日本では販売パートナーも。
- 事業の早期実現(2製品の年内承認へ)
・会社概要、経営理念、経営方針、経営陣
- がん領域に特化
- 上海と北京に事務所
- CFO宮下さんは元そーせい
・事業環境、ビジネスモデル
- がん患者は日本のみならず中国や世界でも増えている
- がん治療は抗がん剤やサポーティブケアが重要
- 一種類の治療だけではガンの治療は不可能
- オプジーボでさえもがんの7割には効かないとされている
- ガン治療をサポート(副作用を管理・予防・治療)する体制が必要
- ガンの副作用に幅広く効くものが必要
- 臨床開発段階以降での事業活動に経営資源を集約
・開発パイプライン、今後の事業マイルストン
- SP-01:中国で申請中
- SP-02:日本や韓国で臨床試験中
- SP-03:日本で承認、中国で申請中
- SP-01は副作用に伴う嘔吐を抑制するパッチ製剤。
- SP-02は、末梢性T細胞リンパ腫の抗がん剤
- SP-03は、がん治療中の口内炎対策
・業績、株主構成
- 赤字が膨らまないと事業が進んでいるとは言えない
- 筆頭株主は伊藤忠
- VCの比率は減っている
質問:中国のマーケットはどうなっているの?
- 欧米に比べると1歩遅れているが、日米欧三か国で情報共有しているレベルに追いついてくる可能性も。
- この2,3年できちんとしたデータも出てきている
質問:開発はまだまだコストがかかるのでは?
- 助成金も出ているが、まだ多くない。
- 会社は利益を求める使命もあるので、利益が出ないといけない。このギャップを埋める必要がある。
質問:研究開発投資などが多い時期だが、キャッシュフローは大丈夫か?
- 先行投資継続中の段階
- 3つの製品開発も販売前の状態。販売は2製品が2018年を想定。
質問:3つのうち一番儲かるのは?
- SP-01とSP-03が現段階では可能性ある。
- SP-02が加わると、さらに利益が期待できる
質問:資料10ページの薬について販売予定はあるか?
- 薬の販売予定はない。※何の薬か質問者の言葉がはっきりと分からず
株式会社セレスポ:代表取締役社長 稲葉利彦 氏
※出口付近でブースがあったので、こちらを撮影してきました!
・株式会社セレスポ会社概要と現状
- セレモニーアンドスポーツの略称
- 全国展開しているイベント企画、運営会社
- 営業と制作業務
- 顧客は官公庁や学校など幅広い
- リーマンショック後に業績悪化・赤字になるも、現在は回復
- イベント系はオリンピックや地方創生が追い風
- 特需が期待されると雑誌に掲載
・2017年3月期決算報告および今期の見通し
- 6期連続増収増益
- 中期経営計画を前倒し達成
- 営利改善でROE向上
- セレモニーとスポーツが売り上げの半分。
- セレモニー(式典、行幸啓行事)
- スポーツ(大会運営、国のスポーツ振興関連など)
- 7期連続での増収増益を目指す
・将来に向けた計画
- さらなるイベント・ソリューション・パートナーへ
- スポーツ分野でのポジションを確立
- オリンピックは千載一遇の成長機会
- 付加価値の高いサービスを
- スポーツ事業はオリンピックだけじゃない。ラグビーワールドカップ(2019)や、関西ワールドマスターズゲームズ(2021)もある。
- 取引拡大と新規取引・参入
- オリンピック後はスポーツ事業を拡大(スポーツツーリズム、IoT活用)
- 地方創生も。
- イベントにおける持続可能性を重視。
- ISO20121の認証取得
・株主還元
- 株主への還元も重視。今後も利益還元を。
- 株式の流動性も改善されてきた。
- 今後はIRによる情報公開を積極的に。
質問:最も重視する経営指標は?
- どれか一つには絞っていない
- 一人当たりの生産性は重視してる
質問:ブランド価値の向上とは具体的に?
- 案件1つ1つの質の向上
- 現場力の向上
質問:企業の数値的成長性は?
- 頭打ちになる時が来ても、経営内容を常に総合的に考えていく。
- 一人当たりの生産性を上げている。
質問:海外進出は?
- 社長としての中国赴任の経験から、行くなら中国。
- だがまだ難しい。
まとめ:中国とオリンピック
やっぱり中国とオリンピックが出てきますね。
気になったのが、ソレイジア・ファーマの社長が質問の回答で仰っていた「中国でもきちんとしたデータが出てきている」という点。
中国というと"データはあてにならない"なんてイメージがあります。が、社長の言葉から察するに、今はもう信用できるデータも多くなってきているのでしょう。これは覚えておきたい。
そしてセレスポの社長が仰っていた、「オリンピックが千載一遇の成長機会」という言葉。こちらは関連銘柄の企業たちも、同じことを思っているはずで、かなり気合が入っている印象でした。
これからは中国の市場とオリンピックの関連銘柄に注目だな!
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