“働く君に伝えたい「お金」の教養:人生を変える5つの特別講義”読了!お金に悩む若者は必読だ!
みなさんどうもマネタイズ!お金の話が好きな@xi10jun1です。
ライフネット生命会長の出口治明(でぐちはるあき)氏による著書"働く君に伝えたい「お金」の教養:人生を変える5つの特別講義"を読了しました。
保険のプロが語るお金の話って、一体どんなものなのでしょうか?
“働く君に伝えたい「お金」の教養:人生を変える5つの特別講義"概要
“働く君に伝えたい「お金」の教養:人生を変える5つの特別講義"は、2016年1月13日に発売された書籍です。
著者の出口治明会長(ツイッター:@p_hal)は、日本生命保険相互会社に就職後、数々の金融機関を渡り歩いてこられました。その後2008年にライフネット生命保険株式会社を立ち上げ、同社の代表取締役社長に就任。2013年からは代表取締役会長兼CEOに就任し、現在に至っておられます。
本の内容をざっくりまとめると、若者のためのお金の指南書、という感じです。
お金のことがよく分からないまま育ったのは、僕だけではありません。日本に生きるすべての若者がそうなのです。そんな若者に、お金の原理原則として、知る、使う、貯める、殖やす、稼ぐの5つの視点から、出口治明会長がこの本で答えてくれています。
感想1:思いやりのこもった丁寧な解説が素晴らしい!
書籍を全体的に読んで感じたのは、とても丁寧にお金のことが解説されているという点。
若者にお金のことを教えてくれる大人って、いったい世の中にどれくらいいるでしょう?
・・・。
そう、僕らはお金について何も知らないまま社会に出ていくのです。義務教育で教わることもなければ、高校、大学に行っても、受動的にさえも教わることはないのです。
しかしこの本では、そんな僕らに寄り添うかのように、分かりやすく且つ丁寧な解説がなされています。失礼ながら、いわゆる年寄りの金言的な、頭ごなしな物言いといったものは一切感じられません。むしろ、本当に大学で講義を受けているかのような、そんな読み心地がしました。
感想2:具体的な方法論への言及がありがたい
お金の本にありがちなのは、抽象的な話ばかりでちっとも具体的じゃない内容のもの。マインドセットが大事だとか、稼ごうとする努力が、とか。
もうそういうのいらないですよね。
ましてお金の本を読んだのですから、最低でも購入分のお金を回収しなければ意味がありませんでしょう?
で一方の今回の本。
さすがお金のプロが書いている本です。お金の使い方に関する記述がどっさり!
貯蓄はもちろん、消費の仕方、保険の選び方など、プロだから言える具体的な話が豊富に記載されています。
じゃあどんなことが書かれているの?って話になりますので、ここで1つだけ抜粋しますね。こちらはお金の貯め方の一例として紹介されています。
仮に手取りを20万円、目標を200万円、すでに30万円の貯蓄があるとして、プランを立ててみましょう。
~中略~
【例】目標170万円(手取り20万円中)
- 1年で貯める場合・・・・・・月々14万円(とても払えませんね)
- 2年で貯める場合・・・・・・月々7万円(まだまだ難しい)
- 4年で貯める場合・・・・・・月々3万5500円(可能性が見えてきました)
※ここで5年計画(月々2万8000円)に延ばすこともできますし、年2回のボーナスを組み込んで、6月と12月に多めに貯めるというプランを立てることもできます。
引用元:ポプラ社出版 働く君に伝えたい「お金」の教養:人生を変える5つの特別講義より
これこれ!こういうのですよ、読みたかったお金の本は!
そりゃあやろうと思えば誰でも計算できますけど、ここまで丁寧に書いているお金の本ってなかなか無いんじゃないですか?大体が「お金を計画的に貯めましょう」で終わっていて、具体的なプランには言及されていないことが多いんです。
先ほども書きましたが、全体的に丁寧にお金の話が解説されていて、とてもありがたいんですよ!
感想3:投資の話だけはちょっと残念
おこがましいのは重々承知の上で、あえて言及します。
投資の話に関しては、ちょっと物足りないかな?という印象を受けました。つまり「読んだことがある」という既視感ですね。それだけ、投資に関する基本的なことが書かれているので、丁寧がゆえの感想でございます。
ただ1点だけ、誤算かもしれません。
“バフェットはIT系を買わない"と記載されていましたが、先月(2016年5月16日)、ウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハザウェイが、iPhoneでお馴染みのアメリカのIT企業"Apple"に初めて投資したことが明らかになりました。
確かに、“わからないものには投資しない"はセオリーです。
しかしそれと同じくらい、“投資の世界は何が起こるか分からない"も、セオリーの1つではないでしょうか?
まとめ:"働く君に伝えたい「お金」の教養:人生を変える5つの特別講義"は具体的にお金のことが知りたい若者にオススメ!
書店の書籍はもちろん、ネットにも様々なお金の情報があります。
しかし、丁寧な解説と具体的な方法論に言及しているものは、ごく少数ではないでしょうか?少なくとも、本書以外に僕は読んだことがありません。
日本はいつまでたっても、お金の教育を子供に施しません。
だったら、能動的に、自分から学ぶしかありませんよね?
しかも、プロに。
“働く君に伝えたい「お金」の教養:人生を変える5つの特別講義"は、お金のプロが書いた確かな本です。銀行や証券ではなく、人の人生に携わる保険という業界で長くご活躍されている、現役バリバリの出口治明氏の書いた本です。
一読の価値有り、ですよ!
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