「求人詐欺 内定後の落とし穴」読了。労働者よ!求人詐欺から自らを守ろう!

2016年3月20日ブラック企業

どうも!元ブラック企業被害者の@xi10jun1です。

先日、求人詐欺という言葉で記事を書いていたんです。そのときに、若者の労働相談で有名なNPO法人POSSE代表、今野晴貴さんの著書「求人詐欺 内定後の落とし穴」が出されることを知り、昨日購入しました。

今回はその感想なんかを明記していきます。

「求人詐欺 内定後の落とし穴」の概要

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書籍の概要は、求人詐欺の実態と被害の状況、求人詐欺が横行する理由やその対策がメインに書かれています。「内定」という言葉があるので、就活生向けですかね。

なお著者である今野晴貴さんは、労働相談を中心に活動する若者主体のNPO法人POSSE(ポッセ)の代表を務めていらっしゃる方です。実は学生時代に少しだけお話を聞いたことがあって、アルバイトでも残業代が出ることを伺いました。

POSSE(ポッセ)の公式サイトはこちらです。

http://www.npoposse.jp/

感想:求人詐欺の問題は想像以上に複雑

本書が画期的なのは次の2点に尽きます。

  1. 求人に詐欺があることを実態と対策を交えて解説している。
  2. 求人詐欺が起きてしまう、制度・構造上の原因についても言及している。

求人詐欺の実態があまりに悲惨

まず本書で随所に紹介されている実態があまりに悲惨なのです。

例えば、「適応障害」「うつ病」と診断されるまで働き続けたAさんの事例。

人手が足りない→嘘をついてでも人を雇う→求人と違うから辞めていく→人手不足→・・・。求人情報が信用されていないのは、求人詐欺が繰り返された結果なのです。僕としては、人手不足は自業自得だとは思いますが・・・。

とはいえ、本書でも言及されていますが、政府はこの状況をほったらかしにしています。

信じられない、誰も助けてくれない。

だからこそ、これからの労働者は万が一に備えなければならないと、この本は教えてくれています。

まとめ:もう労働者が何もできない時代ではない!求人詐欺から自らを守ろう!

この本を読み進めるにあたり、求人詐欺の問題は決して単純ではないことがよくわかって、正直ため息をついてしまいまいました。

政府、企業、労働者。それぞれに事情と問題があるものの、結局そのしわ寄せは「長時間労働」「残業代未払い」といった形で労働者に向けられてしまう。それを思うと、どうにもできないような、手詰まり感を覚えてしまったのです。

でも本書の冒頭で、今野晴貴さんはこのように述べていらっしゃいます。

きちんとした見分け方や対処法を知っていれば、詐欺企業の手口に対応することができる。本書を使い、詐欺企業に負けないノウハウを身につけてほしい。

引用元:求人詐欺 内定後の落とし穴より

自衛の手段を知ること。そして適切に対処することにより、自分のキャリアや尊厳、命を守ること。これからの労働者には、こうした手段を取ることが求められてくるのでしょう。

その結果として市場原理が働けば、求人詐欺を減らしていけるのではないでしょうか?

最後に、特にこの本を読んで欲しいのは就活生の方ですが、求人詐欺は就職後に分かることが多いという点では、一般の方も是非読んでほしいなと思います。

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※このメッセージは1年以上前の記事(当記事最初の更新は2016年3月20日)に出るものです。最新の情報と異なる可能性がありますので、公式サイトへアクセスするか別途お調べください。

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Posted by jun