次期の業績予想って必要かなぁ?投資家も経営者も疲弊するだけでは?
今日もメディネットはあんまり動かず。定期的に急騰するときがあるので、それを狙っているのですが、甘いのかなぁ?
ところで、日本では決算短信などで次期の業績予想を開示することが義務付けられているので、会社のIRとか眺めるとき、次期予想もチェックしています。でも、あれって必要なのかな?っていつも思う。
経営者はアナリストじゃないと思うんだが
例えば、次期の業績予想を達成困難と思われる売上高や純利益にしていて、期中に見通しが悪くなったとする。勿論、下方修正することになる。
これは一番やっちゃいけないやつ。投資家はこれでやられる。
でも、達成できるかもしくは環境次第で目標以上の売上高になりそうだと業績予想を出したとき、実際にそのようになって上方修正する。
これは嬉しいことなんだけど、本当にこのようになる保証はないわけで。足元の経営環境が悪くなる可能性の方が圧倒的に多いと思う。エナリスなんか見ていると特に。
そもそも、こうした業績予想って誰が立ててるんだろう?まさか経営者がワンマンで「こうだ!」と決めつけているわけではないだろうけど、責任は結局経営者にあるわけだから、大変だと思う。下方修正しなきゃならない時に、どのようにリリースしようかって。しかも、本業で新しいことができなくなったりするんじゃないかな?
経営者はアナリストじゃないからね。
一喜一憂する投資家たち
こうして業績予想を信じて投資した投資家たちは、先ほどのやっちゃいけない業績予想からの下方修正コンボにやられてしまうことがあるんだろう。ジャパンディスプレイなんかそうだったんじゃないかな?
かといって、時期の業績予想があんまり保守的でも、投資家は魅力を感じない。投資家はやっぱり儲かっている企業が好きだし、保守的な業績予想より「儲かる予定です!」と語気を強めるような決算書の方がいい。
このバランスというか、投資家と業績予想を出す会社との需要と供給のような関係が業績予想には詰まっていると思う。だけど、これって均衡価格的な数字にはできないから、どうしても供給側(会社)に偏りが出ているんじゃないかなと。
だから株価の上下、ボラティリティに投資家は疲弊する。僕は損する。
次期の業績予想の開示をやめてみようよ
どうせ経営環境が良くなるか悪くなるかなんてわからないんだから、業績予想を止めてみてもいいと思うけどな。今日一時的とはいえ、ドル円が116円になったわけだけど、正確とまでは言わなくてもここまで円安になるって予想できた人っていないと思う。
エナリスみたいにネットの情報だけで一気に株価が下落することがあることも分かったし、ジャパンディスプレイの業績予想の修正を見たって、下期の為替予想なんて105円ですから。
開示が義務付けられている今の状態では難しいのかもしれない。
~注目:M&Aマッチングサービス~
現在、景況感の悪化に伴い、M&Aマッチングサービスで事業やサービス、メディアを売却する動きが出ています。下記記事に詳細をまとめましたので、資金繰りの案としてご検討ください。
→[2020年最新版]事業や資産の売却(資金繰り)に使えるM&A(事業継承)マッチングサービスまとめ
スポンサーリンク
当ブログのスポンサー