日経平均一時800円越えの大幅下落。米国10年債利回り上昇で金利懸念継続か。
日経平均がまた大きく下げましたね。
やはり金利を意識した相場となると下げ方もエグイな。とはいえ、これまで散々上げてきたのだから、その分の下げはしっかり落ちてもらわないと。
どのみち、日が経てば景気回復期待による金利上昇を織り込んでいくんですから。
今日の日経平均とマザーズおよび新興市場の市況
日経平均は大幅反落。
前日比-628.99円の28,930.11円で取引終了です。
一時的とはいえ、先日の1,200円幅下げと今日の800円下げを見ると完全にアメリカの金利を意識した相場になってますね。なにより、これほどの下げでドル円が円高になってないどころかドル買いで上がってるんだから。
しかしそうなるとFRBも黙っていないわけで、急激な米国の長期債券の利回り上昇は市場にとっては悪影響になりますから、何らかの対策をしてくるでしょう。
最近ツイッターで久々に見た、市場への資金供給量を変えずに、長期金利の引き下げを行うことによる「景気回復」と短期金利の引き上げによる「インフレ抑制」を行う施策「ツイストオペ」とか。
マザーズ総合は続落。
前日比-25.85円の1,171.81円。
マザーズもやっと大きめの売りが来たけど、これまでの上昇分を考えればまだまだ下げ足りない。
とりわけコロナの巣篭もり需要で上げていた銘柄、やたらと買われてたIPO、バイオなど、まだまだ下げ切ってない銘柄が目立ちます。
目標である3桁円まではまだ時間がかかりそうだが、やっと下降トレンドが始まったことは歓迎したい。
本日の運用成績はこちらです。
FRBはツイストオペに言及するか
ツイストオペは長期金利(つまり10年国債利回り)の上昇を抑えるための国債の購入年限を調整する施策ですが、副作用がないわけじゃない。
特に今回は景気回復に向けて既に経済対策が打たれているので、景気回復の点で考えれば過剰になる、つまり景気の過熱を招く可能性があります。なにより、将来的なテーパリングを含めた引き締めにも影響が出るはず。
そもそもこれまでの金融緩和で、株価がコロナ前をこなして急騰してきても対策なんて話はなかったわけで、金利だけ『急騰したから落ち着かせるために対策します』は筋が通らないように思います。
せめてコロナ前の水準に米国10年債利回りが戻って、『1.9か2.0を超えてそれでも上がる』ならツイストオペを検討するほうがいいかと。過熱感という意味では、まだ米国10年債利回りはコロナ前の水準に戻ってないですからね。
今の時点では時期尚早とは思いますが、FRBがどう出るか。
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