『若者の○○離れ』じゃなくて『○○の若者離れ』でしょ?責任転嫁するな!

2016年10月3日お金

みなさんどうも、若者離れ!そろそろ株で大損して、この世から離れるんじゃないかと心配な@xi10jun1です。

「若者の○○離れ!なぜ若者は××なのか?」

こういう論調、また一段と増えましたね。なんというか若者のこと全然分かってない、いや、分かろうとしていないんだろうなと、感じずにはいられない系男子になってきたので、今回はそんなお話。

“若者の○○離れ"という論法

まず、この"若者の○○離れ"という論法、僕は大嫌いです。

これじゃまるで、若者が意欲を失っているみたいじゃないですか。

「やるべきことをやってない(例えば、若者の旅行離れ)」とか「当然持つべきものを持ってない(例えば、若者の車離れ)」って言いたいんでしょ?

で、「若者は今何やっているの?(つまりよく分からない)」で締めくくられるわけです。

直接的に「最近の若い者はー」って言うと反発されるから、そう思っている人たちにそれとなく伝わるように作ったみたいな、そんな印象を受けるんです。

こんなに見事な責任転嫁がありますか?

「若者の○○離れ」じゃなくて「○○の若者離れ」

で、僕が常日頃から思っているのがこれ。※画像はイメージなので、決して僕ではありません。

「若者の○○離れ」じゃなくて「○○の若者離れ」なんですよ。

車の若者離れ

例えば、自動車。

「若者が車を買わない」「興味を持っていない」と業界では大騒ぎだそうですが、これこそ「車の若者離れ」ですよ。

仮に100万円の車があるとして。

  • まず購入代金と税金がかかる
  • 万が一のために保険に入るから、保険料もかかる
  • 車を運転するためにはガソリン代もかかる
  • 車検もある
  • タイヤだって夏と冬用意しなきゃならない
  • ランプが切れたら修理代がかかる
  • そもそも免許が必要

若者の年収が下がり続けているうえ、消費税は8%。税率が今後さらに上がることが予想される昨今、車なんて金食い虫そのものじゃないですか。

それなのに「若者に売れる車を作ろう」だなんて、これを「車の若者離れ」と言わずしてなんというべきか。

車は必要なときに必要なだけ乗りたい

車は何をするにしてもお金がかかります。だったら住宅みたいに、月2万円で借りるとかカーシェアリングとか、もっとそういう使い方がしたいんですよ。

最近カーコンビニ倶楽部が、月1万円からの個人向けカーリース事業「カーコンカーリース」を始めましたが、こういうのが欲しいんですって!

若者は「車がいらない」って言っているのではありません。田舎では確かに必要です。でもだからこそ、「もっとコストを抑えて使う方法はないの?」って言っているんです。

働き方の若者離れ


例えば、働き方。

“新橋のサラリーマンに新入社員についてアンケート!"って、たまにテレビとかでやるじゃないですか。

すると「うちの新入社員が、LINEで会社休む連絡してくるんですよ。普通電話かせめてメールでしょ?理解できないですよー!」って必ず一人はいるんです。

その発言がもう理解できません。

若者というのはすなわち、これからの消費主体なのです。

彼らの動向はこれからのビジネスにおいて不可欠なはずなのに、ビジネスマンがそれを理解できないってどういうことなのでしょう?

“LINEで会社休む連絡してくる"というのは、裏を返せば、"ビジネスツールとしても使いたい"という彼らなりのメッセージでしょうに。

そもそも休むという事実が大事なのであって、電話かどうかなんてどうでもいいのです。ましてLIINEなんて、電話より伝えやすくてメールよりスピードがあるのに、ビジネスマンがその効率性を否定してどうするの?

若者は適切に働きたい

若者は働きたくないんじゃなくて、「適切に働きたい」んです。

定時で帰るとか残業しないとか、適切とされる働き方よりも、不適切な労働環境や悪習が優先されるから、若者は労働意欲を削がれるわけです。

何度も書きますが、休むという事実が大事なのであって、連絡手段はどうでもいいのです。

ましてビジネスはスピードが命でしょう?どうしてLINEというスピードのある連絡手段を使ったのにも関わらず、とやかく言われなければならないのか。

これこそまさに、「働き方が若者から離れている」状態じゃないですか。

まとめ:若者に責任転嫁するのはやめなさい!

冒頭でも書きましたけど、「若者の○○離れ」ってどこか若者を責めているような印象を受けるんです。

いいですか。

若者のニーズが汲み取れないのを、「若者の○○離れ」とか言って責任転嫁するかのような論法はやめるべきです。結局「最近の若者はー……」を言い換えただけで、本質的なところが何もわかってない。

それを上手く捉えたのが、ビール業界の「ノンアルコールビール」なんですよ。アルコールが苦手な若者でも、手軽に仲間と雰囲気を味わうことができる。今やスーパーやコンビニの定番商品じゃないですか。

「若者の○○離れ」だなんていって責任転嫁するのではなく、上手に需要を掘り起こすのです。じゃないと本当に若者が離れていってしまい、帰ってきませんよ?

~注目:M&Aマッチングサービス~

現在、景況感の悪化に伴い、M&Aマッチングサービスで事業やサービス、メディアを売却する動きが出ています。下記記事に詳細をまとめましたので、資金繰りの案としてご検討ください。

[2020年最新版]事業や資産の売却(資金繰り)に使えるM&A(事業継承)マッチングサービスまとめ

スポンサーリンク

※このメッセージは1年以上前の記事(当記事最初の更新は2016年10月3日)に出るものです。最新の情報と異なる可能性がありますので、公式サイトへアクセスするか別途お調べください。

お金

Posted by jun


当ブログのスポンサー