財政破綻論系の記事が国民の関心事にならない理由と根本的な間違いの話
みなさんどうも財政出動。財政破綻論には懐疑的な@xi10jun1です。
経済対策を国が行うと必ず出てくる財政破綻論。
「国の借金がー」「1000兆円がー」という見出しとともに出てくるわけですが、なぜ広く国民の関心事にならないのでしょうか?
財政破綻のワードだけでゴリ押しし過ぎ
財政破綻論のニュース記事が出てくると、そのほとんどが
- このままでは財政破綻する
- 自国通貨建て債券なので財政破綻しない
の2極論です。
『ニワトリが先かタマゴが先か』なこの議論ですが、まず最初にあったのが財政破綻する派の記事でしょう。そのカウンター記事として財政破綻しない派の記事が出てきて、今なお論争になっている状態です。
で、こうした記事に特徴的なのが『見出し』です。
特に財政破綻する派の記事は、数字で煽る傾向があります。『借金が1,000兆円』『国民一人当たり何万円』といった文言を見たことがあると思いますが、もうみんな慣れてしまって関心薄くなっちゃってるんですよ。
それにこうした見出しで煽って見せようとするやり方は、中身に自信が無いことの表れです。本当に問題なら、記事にしなくたって国民の関心事として有名でしょう。今のコロナのように。
煽り文句を入れる記事というのは、大抵中身に問題があります。
財政破綻論記事の根本的な問題点
具体的に何が問題かというと、結局どの財政破綻論記事も中身に数字の話が出てこないんですよ。
つまり見出しには(煽りたいがために)数字を使ったのに、中身では数字を語らない。これが財政破綻論の根本的な問題点なんです。
借金が問題視されるなら、普通こうなりません?
- どの額になったら国としてヤバいのか
- 借金返せなくなる歳入額がどれくらいか
- そうならないための税収はどれくらい必要か
- 今はその最悪の事態からどの程度の距離か
- 代替案含めどうすべきなのか
世に数多ある財政破綻論の記事で、上記の疑問に答えている記事は非常に少ないと思います。ただただ『借金額がデカい!』『財政破綻するぞ』と狼少年の如く叫ぶだけの、原理原則ばかり並んだ内容ばかり。
これでは聞くに値しないでしょう?
ただでさえ税金という国民にとってはデリケートな話題でありながら、見出しで煽るだけ煽って中身では数字の話が一切出てこないなんて、こんな卑怯な論法がありますか?って。
本当に財政破綻を煽るなら『今返してる額がこのくらいで、このペースなら何年かかり、その間に不況による財政出動や人口減少を加味すると何年後に財政破綻の可能性があるから、今ここで増税しないとマズい』くらいあって然るべきなはず。
それこそ気候変動や環境問題で何年後に気温が上がる予想とか、原発の廃炉にこのくらいの年月がかかるとか、大きな問題ならそのための試算が必ずあるはず。
なのに財政破綻論の記事には、そういう話がほとんど出てこないでしょ?借金の問題なら返すアテやそのための道筋を示すべきなのに。
まして名実ともに話を大きく見せたいがために、毎回借金の総額や国民一人当たりの金額ばかり持ってきては飽きられて無視されていることに気が付かない杜撰さからしても、財政破綻論の信憑性に疑義が生じるというもの。なぜ中身の数字で勝負しないのか。
だから財政破綻論が広く国民の関心事にならないし、現状のままでは聞くに値しないんです。
まとめ:財政破綻論には道筋が足りない
まるでツイッターのトレンド入りを狙った活動家のワンパターンなハッシュタグのような、金額とセンセーショナルな言葉を叫ぶだけの財政破綻論では聞くに値しませんし根本的に間違っています。
借金なんだから返済への道筋を数字を盛り込んで記事にすればいい。なぜそれができないのか。
それでようやく傾聴のスタートですよ。
~注目:M&Aマッチングサービス~
現在、景況感の悪化に伴い、M&Aマッチングサービスで事業やサービス、メディアを売却する動きが出ています。下記記事に詳細をまとめましたので、資金繰りの案としてご検討ください。
→[2020年最新版]事業や資産の売却(資金繰り)に使えるM&A(事業継承)マッチングサービスまとめ
スポンサーリンク
当ブログのスポンサー