不動産投資型のソーシャルレンディング「TATERU FUNDING(タテルファンディング)」の利回り・リスクを分析!

2016年5月28日不動産TATERU,株式会社Robot Home

どうも!クラウドファンディングやソーシャルレンディングのマニア@xi10jun1です。

マザーズ上場企業TATERU(タテル:2018年4月1日よりインベスターズクラウドから「株式会社TATERU」へ社名変更)が運営するクラウドファンディング「TATERU FUNDING(タテルファンディング)」がついに案件の募集を開始しました。ちょうど先日マネーフォワードの不動産セミナーにて、その概要について説明を受けてきたんですよ。

ということで今回は「TATERU FUNDING」(タテルファンディング)について、利回りやリスクについて明記していきます。

※運営会社TATERUの社員が顧客預金データを改ざんしたことを受けて、同社サービスのTATERU Fundingでは新規ファンドの募集を一時停止しています。

※2021年4月1日に株式会社TATERUから株式会社Robot Homeへ商号変更になりました。下記の情報は大変古いので記録としての利用以外は参考になりません。ご了承ください。

株式会社TATERUとソーシャルレンディング「TATERU FUNDING」(タテルファンディング)について

まずは株式会社インベスターズクラウドについてですね。

同社はアパート経営プラットフォーム「TATERU」を主力事業としている不動産会社です。

同社サービス「TATERU」では、土地入手、金融機関への融資の申し込み、建物の建設、管理代行、入居者募集まで、アパート経営の「面倒」をワンストップで支援することを可能にしています。

また同社が建てるのはいわゆるデザインアパートとなっていて、20代30代の『オシャレな場所に住みたい』入居者がターゲット。

さらにスマホやタブレットを操作して電気をつけたり、鍵を開け閉めしたりできる「TATERU kit」と呼ばれる、ホームIoTデバイスの開発も行っています。

株式会社TATERUのデザインアパートについては、こちらの記事が詳しいです。

https://ytrsdijun.com/archives/8833

そしてそんな同社が始めた新たなサービスが、ソーシャルレンディングである「TATERU FUNDING」(タテルファンディング)です。

公式ページはこちら→TATERU FUNDING(タテルファンディング)

ソーシャルレンディングはネット上で小口資金を募って融資を行い、その返済から利益を得る投資でクラウドファンディングの一種です。

基本的な仕組みはこうです。

SBIソーシャルレンディング画像

引用元:ソーシャルレンディングとは|SBIソーシャルレンディング(借手向けサイト)

なんだか難しそうですが、図を見れば一発で分かると思います。

  1. はじめに、お金を借りたい人(企業・事業者)がいます。
  2. ソーシャルレンディングの会社は彼らにお金を貸す前に、お金を貸したい人(投資家)から資金を募集します。
  3. ソーシャルレンディングの会社が実際にお金を貸したら、後でお金を借りた人(企業・事業者)から利子付きで返済してもらいます。
  4. 返済されたお金と利子の合計から、ソーシャルレンディングの会社の利益分を差し引いたお金(配当)が、お金を貸した人(投資家)たちに配当(分配)される。

といった具合です。

「TATERU FUNDING」の仕組み

そしていよいよ、「TATERU FUNDING」の解説です。

公式サイトはこちら→TATERU FUNDING

今回この「TATERU FUNDING」(タテルファンディング)は、このような仕組みになっています。

tateru funding仕組み画像1

引用元:TATERU FUNDINGの概要 | 1口1万円からの不動産投資 TATERU FUNDING

流れをまとめると。

  1. お客様:TATERU FUNDING(タテルファンディング)と匿名組合契約をし、資金を出資する(優先出資)
  2. TATERU FUNDING(タテルファンディング):出資する(劣後出資)
  3. TATERU FUNDING(タテルファンディング):出資総額で運用物件を取得
  4. TATERU FUNDING(タテルファンディング):物件の賃貸収益から賃貸費用を差し引いた賃貸利益を、優先出資たる客に先に分配する
  5. TATERU FUNDING(タテルファンディング):お客様に分配した後の利益を自身に分配する(劣後なので)

となります。

我々投資家の動きは、匿名組合契約(書類の提出等)をして出資し、あとは分配金を受け取るだけですね。今はマイナンバーも必要になっていますので、書類の手続きはやや面倒ですが。

それで、今回メールにて案内された案件の詳細は次の通りです。

所在地:名古屋市中村区

構造:木造アパート1棟(8室)

竣工月:2009年2月

出資総額:6,400万円

募集金額:4,480万円

1口出資額:10万円

募集口数:448口

予定分配率:5%(税引前)

※分配率5%は確定したものではありません

申込手数料:なし

途中解約:可能

※但し、利益分配金は下記計算期間末日の出資者に支払われます。

解約手数料:なし

引用元:「TATERU FUNDING(タテルファンディング)」案内メールより

※現在は1口1万円から投資可能。

「TATERU FUNDING(タテルファンディング)」のリスク

不動産投資ですから、当然リスクもあります。

tateru funding仕組み画像2

引用元:TATERU FUNDINGの概要 | 1口10万円からの不動産投資 TATERU FUNDING

まず上記画像のように、取得物件の評価額が低下するリスク。

画像内では30%としていますが、地震や災害などで倒壊あるいは万が一欠陥が見つかった場合などにより、評価額が30%以上下落するリスクも考えられます。その場合、優先出資者(投資家)の元本が減ることが予想されます。

また賃貸物件なので、入居率が下がるリスクも考えられます。そうなると賃貸利益が減る分、分配率が減少することも考えられます。

最後に、今後は民泊物件や海外の不動産への投資を行う予定となっていますが、民泊は法規制の問題や入居者の質(問題行動による物件の毀損、およびそれに伴う物件評価額の低下)のリスク、海外不動産は為替リスクも考えられます。

まとめ:「TATERU FUNDING(タテルファンディング)」は不動産投資を身近なものにする?

不動産投資ってとても敷居が高いんですよね。

特に僕のような若い世代は、お給料も低くて銀行のローンに審査が通りにくいでしょうし、奨学金の支払いに追われている人もいますし。区分所有の頭金すら難しいほど、まとまった金額ってのはなかなか出しにくいのです。

でも「TATERU FUNDING(タテルファンディング)」なら物件を所有せずに不動産投資ができます。物件も持たないのに、しかも1万円からの小口資金で不動産への投資ができるのです。

そして「TATERU FUNDING(タテルファンディング)」のみならず、こうした仕組みが下記表のようにたくさん出ているんです。不動産投資が、今よりもっと身近な未来がくるのかもしれませんね!

公式サイトはこちら→TATERU FUNDING(タテルファンディング)

※運営会社TATERUの社員が顧客預金データを改ざんしたことを受けて、同社サービスのTATERU Fundingでは新規ファンドの募集を一時停止しています。

※2021年4月1日に株式会社TATERUから株式会社Robot Homeへ商号変更になりました。上記までの情報は大変古いので記録としての利用以外は参考になりません。ご了承ください。

不動産系のサービスではOwnersBookもあるので、そちらもご覧ください。

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※このメッセージは1年以上前の記事(当記事最初の更新は2016年5月28日)に出るものです。最新の情報と異なる可能性がありますので、公式サイトへアクセスするか別途お調べください。