パウエル議長けん制発言に見る金利至上主義に陥る市場の間違い
みなさんどうもFOMC。パウエル議長の発言はもっともだと思う@xi10jun1です。
1日の講演にて、パウエル議長は『市場が織り込む利下げへの早期転換を「議論は時期尚早だ」とけん制』した模様。
これまでもそうした発言をしてきたわけですが、市場は全然聞く耳を持たない様子です。
利下げに関する発言だけを欲する市場
ダウや先物、為替の値動きを見るに今回のパウエル議長の発言内容については甲乙つけがたい、といった感じです。
基本的には『必要があれば利上げをする』というタカ派の内容ではあるものの、直近の数字や将来的な消費の落ち込みにも言及しているため、ハト寄りにも見えなくはない状況となっています。
もちろん、これだけで将来的な利下げを期待して動くほど市場は単純ではないんですが、一方で今年はずっと利上げ鈍化ないし利下げへの期待感マシマシで値動きしていましたからね。
こう言っては何ですが、市場がずっとこの過ちを犯したままなので、パウエル議長としても下手にハト派の発言ができなくなっているのかなと。
要は市場に言質を与えてしまうと、それだけで莫大なお金が動いて収集が付かなくなるのを危惧しているのです。アメリカほど世界中のお金が集まる市場も無いわけですし、中央銀行の役割である金融システムの安定に寄与できなくなります。
しかし市場はそんなことお構いなしなので、その制御をするとなると『どっちつかず』の発言になってしまうのも仕方ありません。
日銀だって『必要があれば躊躇なく金融緩和を行う』と発言していますし、それと同じですね。
まとめ:市場の過ちについていかない
巨人の肩に乗れとは言いますが、そのタイミングが大事です。
現状、市場は世界のあらゆるリスクを無視しています。ウクライナ情勢、イスラエル情勢、中国経済、そのどれもが今の市場の関心事ではないのです。
なので一緒になってそれらのリスクを無視するような投資家にはなりたくないですな。
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