FOMCで利上げ維持。やはり市場は間違っていた。
今日は株式市場が休みなのでドル円だけ見ていきます。
FOMCにてFRBは現行の利上げ幅75BPを維持となりまして、個人的には予想通りでした。
しかし利上げ期待で上げていた市場、特にダウや先物は下落となっています。だから言ったのに・・・。
今日のドル円の市況
利上げ維持ということでドル買い円安に拍車がかかった様子。
ただ日銀が為替介入を行う見方もある分、円安の幅は限定的になるかもしれません。150円付近は重くなると見ていいかと。
一応FRBは12月の利上げ幅縮小も示唆しているので、やや円高に向きやすいところもありますけどね。
市場はいい加減間違いを反省すべき
そして市場はまた間違えましたな。
何が利上げ鈍化期待ですか。8月のジャクソンホールといい、ここ数か月はその期待上げが外れてばかり。
あまつさえパウエル議長から「利上げ停止議論は時期尚早」「金利は9月会合で示した水準より高くなるかもしれない」と、市場との対話というよりもクギを刺すかのような発言が目立ちました。
これについては市場の利上げ鈍化期待と、それに伴う実体経済と乖離し過ぎる株価にNOを突きつけたという意味で画期的です。つまり『毎回そうやって株高を期待した値動きをしてるようですが、事態はあなた方の思惑通りにいきませんよ。それも長期間。分かりましたか?』ということです。
これほどはっきりとしたメッセージを市場に投げかけるほど、市場に対して警戒感を強めているのでしょう。そもそも利上げ鈍化期待が現実となって株高になったとして、再び利上げの状況になれば市場は急変動するわけで。
それは金融市場の安定化という役割があるFRBからしたら望ましくない状況ですから、先手を打ったと見るのが正解ですな。
市場は素直に過ちを認めて、利上げ鈍化期待なんて幻想を止めるべきです。
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