米金利の3月利下げどころか年内利下げが遠のく可能性。
みなさんどうも米金利。金利の動向を注視している@xi10jun1です。
先日のFOMCにて市場が目論んでいた3月利下げが延期になったことが示唆され、相場はややガッカリムードが漂っています。
個人的には年内利下げはあると見ていますが、シナリオとしては年内利下げも遠のく可能性を持っておきたいところ。
利下げする材料の不足
ここのところの米指標を見ていると、先月は消費者物価指数が市場予想を0.2%超えて3.4%となっていました。
エネルギーと食品を除くコア指数に関しては4%を割り込んでいるので、インフレが鈍化していることは確かです。
ただ利下げを行うほどの数字かというとまだ微妙なところ。
そもそも昨年のFOMCから、パウエル議長は一貫して利下げには慎重な姿勢を続けています。儲けたいの一点張りで動く市場は早く利下げを行ってもらいたいがための値動きをしていますが、中央銀行にそんな事情は関係ないですからね。
むしろそうやって儲けることしか頭にない市場の意見なんて無視して当然です。中央銀行が金融市場の安定という仕事から逸脱してはなりませんので。
ともすれば、今の消費者の動向や労働市場など、もっと厳密に見ていかないと利下げについては論じられないでしょう。
確かに利上げによってインフレが抑えられつつあるのは確かですが、足元の数字が良くなったからといってすぐに利下げが行われるわけがありません。
そもそも金利の操作は必要だからやるのであって、そうじゃない状況は基本的に現状維持になるでしょう。3月利下げができるほど、今の米経済が落ち着いている状況でしょうかね?市場にはそういう見方が足りない、というより無視しているのが問題です。
仮に利下げするにしたって、インフレが再燃しないようコントロールすることを踏まえたら下げ幅は限定的ですし、足元の経済の状況を見ながらなので長い時間がかかります。
まとめ:利下げ一辺倒の市場が一番悪い
FRBの利下げの話題でのみ動く今の市場は非常に危険です。
中国経済やウクライナ情勢に中東情勢など、その他のリスクを完全に無視しているんですから。
仮に世界的な不況になったらなったで、より利下げの可能性が高まって逆に株価が上がる可能性もありますが・・・。
~注目:M&Aマッチングサービス~
現在、景況感の悪化に伴い、M&Aマッチングサービスで事業やサービス、メディアを売却する動きが出ています。下記記事に詳細をまとめましたので、資金繰りの案としてご検討ください。
→[2020年最新版]事業や資産の売却(資金繰り)に使えるM&A(事業継承)マッチングサービスまとめ
当ブログのスポンサー